REMEIセミナー@国際フォーラムに行って来ました(2)池内タオル2012年05月11日

コットンの日に行われたREMEIセミナーの後半です。(前半の記事はこちら

後半では『使用者側から見た"bioReコットン" 』と題して池内タオル(株)の池内 計司社長と池内タオルのコットンヌーボープロジェクトのデザイナー佐藤 利樹氏が話されました。


コットンヌーボー プロダクトデザイナー 佐藤 利樹氏



オーガニックコットンの問題点として自然に近い製品であるために品質に差が出るというものがありました。

均一な品質を求める工業製品には向かないという弱点を逆に個性を楽しむという事に方向転換できないか?そう考えました。


コットンは腐る訳でもないため、年度毎に区切る意識が紡績工場などにありませんでした。

そこで、年度毎に区切って糸を作って欲しいと言ってもまだ始まってもいない小さなプロジェクトでは大きな産地では要望に応えてくれなかったが、日本進出を目指すタンザニアという小さな産地が協力をしてくれました。


昨年、タンザニアの農地を訪ねて来ました。

出来上がったタオルを持って行ってこんなにいいものになったよというのを見せに行ったものの、タオルを使っていないような生活で自分は奢っていたなと勉強になりました。

話を聞くと労働環境もよく、周りの家庭の何倍もの収入を得ているという事でした。


オーガニックコットンは手摘みのため重労働だという事が実際にやってみてわかった。

それを牛車に乗せて買い取り場所まで持って行くと見本があって、品質ごとの値段がわかるようになっていました。


紡績工場ではオーガニックコットン専用のラインが作られていて、オーガニックコットンがない時期はそのラインは停止しているというのも見せてもらいました。スモークレスストーブも見て来たが家は清潔で快適な環境でした。


工業製品で同じものを揃えるのではなく、毎年の違いを楽しむという文化を日本でつくりたい。



池内タオル 代表取締役 池内 計司氏


99年にiktというブランドを立ち上げたが、最初にノウハウを教えてもらったのがノボテックという会社で、オーガニックコットンを扱うならヨーロッパ規格にしないと技術は教えないと言われた。


現在池内タオルが使っている糸はパノコさんから購入しているが、ほとんどがREMEI社のもの。多くはインド産でコットンヌーボーのみタンザニア産。

他にはペルー産が若干。


織り屋の自負として綿畑には行かないというポリシーだったがbioRe Tanzaniaに行って来た。

オーガニックコットンはフェアトレードだと言われているが、現実には違うことも多いのを知っていたが、タンザニアで農家の人に話を聞いたらちゃんとフェアトレードになっていて安心した。


何が望みか聞いてみたら毎年買って欲しいというのが答えだった。

札束攻撃で買ったり買わなかったりの商社はフェアトレードではないというのを肝に銘じた。


REIMEI社は素晴らしいことをやっているが、中小企業。

中小企業が淡々と五年契約やフェアトレードなどをやっているのが素晴らしい所。

大企業がちょっとお金をかけていい事をしているソーシャルビジネスと呼ばれるものとは違うと感じた。


紡績工場もオーガニックとそうでないものは壁で仕切られていて世界一ピュアなコットンを生産していた。

一年中オーガニックコットンがあるわけではないので、ない時はラインを動かさないという一見非合理的なことをしてしまうのが素晴らしい。


あまりに感動してしまったので秋にはインドのbioReにも行って来ました。

こちらでは小学校を作ったり無料検診車による巡回などの社会貢献活動にも驚いた。


bioRe Tanzaniaでは40本くらいの井戸を既に寄付しています。

パノコさんも毎年寄付されているが、池内タオルも見てしまったので一本寄付をしました。

4,000~5,000ドルで一本の井戸が掘られ、30家族くらいが遠くまで水汲みに行く事から開放されます。


コットンヌーボーは年度を付けているので売れ残ってしまうと困る。

デザイナーはヴィンテージだなんて言っているが・・・


昨年4月に2011を発売した時は3.11の後で店頭に置いて販売するような雰囲気ではなかったが、皆さんのおかげで12月には全て売り切れました。

今年はヨーロッパが不景気なのもあって昨年よりも多くの糸を仕入れることができました。


デザイナーは先ほど年度毎の風合いを愉しむなど言っていたが、今年は出来が悪いと言ったら売れないのでは?

タオル生産における綿花の影響は30%程度なので、織り方を工夫してよりよいものにしていきたい。

2012は二年目ということでタンザニアコットンの性質に慣れて昨年より良いものになっていると思う。


今年はカラー展開も行っていて、パステルですねと言われる。

色はタンザニアの風景をイメージしたもの。


アフリカ=原色というイメージがあるが、タンザニアはもっとスモーキーな色だった。

空の色も抜けるような青空ではない。




コットンヌーボータオルを1枚織るのに20坪の綿畑が必要。

それを考えるとジーンズが980円というのは本当に地球に良いことなのだろうか?


インドの綿畑は灌漑設備があるためタンザニアよりも規模が大きい。

年収もタンザニアの30万円の倍の65万円と聞いた。

ただ、インドは買うものもたくさんあるのでタンザニアの方がより豊かだと思う。

農家の人がみんな幸せそうな顔をしていたのが印象的でした。


タンザニアはもともと農薬がばらまかれていなかったので土地が痛んでいないのがインドとの違い。

ただ、お店もろくにないような場所でもオーガニックコットンの比率はわずかに1%。

種子屋さんが農薬も販売していてこんなところでも!と驚いた。




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_ "いい投資"探検日誌 from 新所沢 - 2012年05月27日 09:16

池内タオルさんからコットンヌーボー2012のタオルケットが到着しました。コットンヌーボー2011はキシっとしたちょっと
しっかり目の感触でしたが、2012はふんわりという感触です。コ