2012年5月末のポートフォリオ ― 2012年06月03日
コモンズ投信が教育積立資金の有効活用を求める有識者会議を立ち上げ ― 2012年06月05日
コモンズ投信が教育積立資金の税優遇と企業経営の資金として有効活用する仕組みを探る有識者会議を立ち上げました。
民主党の成長ファイナンス戦略でも世代間資産移転促進制度として教育資金と不動産が検討されていますが、この流れで親や祖父母が子や孫のために長期投資を非課税で行うことを求めていくものと思われます。
金融資産の多くが高齢者に偏っている現状を変える一つの手法として、そして投資マネーが市場に流れることによる活性化が見込まれます。
日本だと教育資金は学資保険が圧倒的な人気を集めていますが、教育資金という性質を考えると投資を組み合わせてもいいように感じます。投資対象は株に限定する必要もないわけですし、長い目線で付き合ってくれる資金というのは企業にとってもありがたい存在だと思います。
この有識者会議の想いはコモンズ投信会長の渋澤さんが日経のマネーブログに投稿した記事が詳しいです。
制度が実現したあかつきには、401kのようなグループ会社の商品で固めたり、参加するためにお金を積まないといけないような閉じた世界にならないといいなと思います。
ファンド観測:ひふみ投信(2012年5月) ― 2012年06月09日
レオス・キャピタルワークスが運用するひふみ投信の5月の月次運用レポートが公開されています。
相場はしばらく弱気に推移すると見ていて、1.株式比率を下げる(5月末時点で現金比率が26.91%)、2.株価が下げにくい銘柄の比率を上げる、3.相場反転時に大きな上昇を見込める銘柄を仕込んでおく の3つに取り組んでいるとありました。
株価が下げにくい銘柄の代表である朝日印刷が7位まで上がって来ました。
全体的に内需でしっかり業績が見込める銘柄で固めている印象です。
【概要】
月次リターン -9.21%
1年リターン -4.54%
3年リターン 15.68%
純資産総額 20.02億円
組入銘柄数 58
株式比率 73.09%
ファンド観測:結い2101(2012年5月) ― 2012年06月09日
鎌倉投信が運用する結い2101の月次運用レポートが公開されています。
今月は日本株市場が大幅に下落した影響を受けて結い2101にとってもワーストのパフォーマンスとなりました。
いい会社紹介でも紹介された「亀田製菓」などは堅調に推移したものの社長交代が発表された「ツムラ」、レアアースの乱高下で赤字になった「第一稀元素化学工業」の株価が軟調でした。
新規組み入れ銘柄として「ユニオンツール」が公開されました。
髪の毛よりも細かい
ドリルを創る匠の企業です。新潟の会社ですね。
組み入れ上位銘柄を見ると組み入れ
比率が2.1%でズラーッと並んでいますので、等配分ポートフォリオはうまく構成されているようですし、業種別のグラフで見てもしっかり分散が行われています。
キャッシュ比率が40%程と多くなっているおかげもあって値動きはTOPIXと比較しても穏やかなものになっていますが、株価が大きく下がったところで新規組み入れ銘柄を増やす準備なのではないかと思って見ています。
【概要】
月次リターン -6.92%
1年リターン 1.15%
2年リターン 4.78%
純資産総額 16.37億円
組入銘柄数 36(前月比+1)
株式比率 60.5%
ファンド観測:朝日Nvestグローバルバリュー株式オープン(2012年5月) ― 2012年06月09日
朝日ライフアセットマネジメントが運用する朝日Nvestグローバルバリュー株式オープンの月次レポートが公開されています。
日本を除く世界から割安な株に投資するこのファンドも今回の株式市場の下落からは逃れることができず、参考指数のMSCIオールカントリーワールドインデックス(除く日本)よりも基準価額が下落しました。
株式比率を4月末の97.3%から92.5%と下げることで少しリスクオフ傾向にありますが、上位組み入れ銘柄の中ではドイツのラインメタルが-27.0%、スイスのクレディ・スイス・グループが-22.4%、同じくスイスのジュリアス・ベア・グループが-19.4%などがの影響が目立ちました。
バリュー投資とはいってもリスクは高めなポートフォリオです。
【概要】
月次リターン -12.38%
1年リターン -18.04%
3年リターン 14.38%
純資産総額 205.32億円
組入銘柄数 36(前月比+1)
株式比率 92.5%
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