個人で買える自然エネルギー「えねぱそ」で大宮小水力発電所の電力を買いました2012年08月19日

 福島第一原発事故をきっかけに自然エネルギーへの切り替えが注目を集めていますが、個人でも自然エネルギーを今すぐ利用するという選択肢があります。

 確かに、今の日本ではどこから電気を買うのか?どんな方法で発電された電気なのかを選ぶことはできません。でも、「グリーン電力証書」と呼ばれる自然エネルギーで発電された電気の環境価値を購入することで自然エネルギーで発電された電気を使っているのと同じと見なすことができるんです。

 風で織るタオルで有名な池内タオルさんも秋田県能代市の風力発電所で発電された電気に対するグリーン電力証書を購入することで、実際に電力の供給を受けているのは四国電力からになりますが、2002年以降は100%風力発電の電力を利用するのと同じこととみなされています。

 また、環境保護に力を入れているパタゴニアさんも2008年から100%再生可能エネルギーを利用しています。

 それと同じようなことを個人向けに実現したのがエナジーグリーン社が個人向けに発行しているグリーン電力証書「えねぱそ」です。(パタゴニアさんが利用しているのもエナジーグリーン社です)

 えねぱそでは現在7つの発電所から選ぶことができます。

太陽光発電 6,300円/500kWh
 ・おひさま発電所(長野県飯田市)
 ・金羊社ソーラーパワー(東京都大田区)
 ・プロロジスパーク発電所(神奈川県座間市)

風力発電 6,300円/500kWh
 ・沖永良部島発電所(鹿児島県和泊町)

小水力発電 5,250円/500kWh
 ・大宮発電所(埼玉県さいたま市)

バイオマス発電 4,200円/500kWh
 ・兵庫パルプ発電所(兵庫県丹波市)

地熱発電 6,300円/500kWh
 ・霧島国際ホテル発電所(鹿児島県霧島市)

 この中で自分は地元埼玉という事と、さいたま市水道局の大宮配水所が浄水場から水を受け取る時にかかっている水圧を利用して発電するという仕組みが面白いなと思い、大宮発電所のグリーン電力証書を購入しました。ちなみに4人家族で1年間に消費する電力は約5,500kWhだそうです。


 これまで、北海道グリーンファンドのグリーン電気料金制度を利用して自然エネルギーを応援していましたが、この制度の場合は新たな市民風車の建設費用などに利用される資金になります。
 どうせなら直接グリーン電力証書を購入したいと思い、今回えねぱそで購入しました。(北海道グリーンファンドへの寄付も継続します)
 自分が使う全消費電力を自然エネルギーで賄うところまでは金額的に躊躇してしまいますが、自然エネルギーへ切り替えを進めて欲しいという事を行動でいくばくかは示したつもりです。

 個人でできる事の一つに個人向けグリーン電力証書の購入という選択肢があるという事も知ってもらえると嬉しいです。

 えねぱそは直接購入するか、パタゴニアのオンラインショップでも販売されています。