ファンド観測:ひふみ投信 (2013年1月)2013年02月06日

ひふみ投信の月次レポートの内容を紹介します。
今月はひふみアカデミーに参加したのでその内容から。

 ひふみアカデミー動画配信(→ こちら )
 月次レポート「ひふみのあゆみ」(→ こちら )

【1月の売買動向】
12月はTOPIXに置いていかれないようにポートフォリオを大胆に組み替えたひふみ投信ですが、1月は新規流入した資金ではあまり買い付けを行わず現金を積み上げています。
これは相場が一本調子で上がるのではなくミニクラッシュがこの先にあるのではないか?と見込んでのことだそうです。
2月以降は有名な銘柄だったらなんでも上昇していた相場から業績なども踏まえた難易度の上がった相場になるだろうとのこと。そういう意味で上位銘柄にも中型株が帰って来ました。(相変わらず変幻自在ですね)

組入れ3位のUKCホールディングスはソニー系の電子部品を製造している会社でソニーに連れ安していましたが、実は光学系で優れた部品を製造しています。ソニーの中でも光学系はイケている分野で増収増益、PERは1ケタ台、円安の恩恵も受けます。
ひふみ投信ではこのように大手電機メーカーに直接投資することはないかもしれないけれども、その中でもイケてる部分に特化した会社に注目しているとのことです。

日本株の水準については日経平均11,000円という水準は民主党ディスカウントが剥げた状態でこれから自民党がプレミアムを乗せることができるか?という意味でニュートラルな水準と考えていると話されていました。

【ひふみ投信の日次リスクの推移】
 :基準価額
 :日次リスク(250日)

日次ベースでの250日リスクは11.46%と先月から微増しました。

【ひふみ投信の資金流入出状況】
 :基準価額
 :資金流入出

資金は12月7日から連続34営業日で流入が続いています。
また、毎月の積立日の資金流入も順調に増え、いよいよ1億円に到達しそうな勢いになってきました。

【2013年1月末現在の組入上位銘柄】


【概要】
 過去1ヶ月  9.01%
 過去1年   32.25%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 35位)
 過去3年   35.04%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 7位)
 純資産総額  39.17億円
 組入銘柄数  70(前月比-1)
 株式比率   86.35%
 現金比率   13.65%

【その他】
質疑応答の中で含み損のある投信についての考え方で
「まずは時価で考える。取得価格で考える人が多いが取得価格は他の市場参加者にとってはどうでもいい価格。買った人だけがこだわっている価格なのであくまでも今後上がるのか?下がるのか?を考えた方がいい。売らなければ損じゃないというのは負け惜しみ。」
というような事を話されていました。

コツコツ投資家の集まりやSNSで色々な人に話を聞くと損が無くなったらこの投信は売りたいという個人投資家は結構いるのですが、そういう人は自分が含み損を抱えている投信がなかなか上がらないという不満も抱いているんですよね。
個人的にはなかなか上がらない投信の損が解消するのを待つより、自分がいいと思っている投信にさっさと乗り換えた方が精神的にもいいのではないか?と思うのですがなかなかできないみたいですね。

でも、取得価格はあなたにとってしか意味がない価格なので今後を考えてみたら?というのはなかなか納得感のある回答ではないかと思いました。

あとは上場企業のHPで社長の写真があるかだけではなく、最近は役員の写真があるか?
メッセージに私や我が社といった主語があるか?といった事でもパフォーマンスが良かった会社を見分ける事ができたそうです。根本にはガバナンスに関する考え方がそこに現れるのではないか?という事でしたが、大手商社はすべからく条件を満たしているというのは興味深い話でした。

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