5700人の社長と会ったカリスマファンドマネージャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則2013年02月27日

『5700人の社長と会ったカリスマファンドマネージャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則』 藤野英人

藤野さんからこちらの本も献本いただきました。
ありがとうございます!

昨年ムック版も出たスリッパの法則の最新版で、ファンドマネージャーとして多くの会社を訪問する中で見つけた成長する会社とそうでない会社の見分け方が書かれています。

よくある投資論で「長期投資すれば儲かる」というのは間違いで、「”成長する会社”に長期で投資すれば儲かる」というのが正解です。株価は10年スパンで見ると企業の業績に連動するものだからです。
すると株価の形成要因は 業績(EPS)×将来への期待(PER) に分解できます。

ひふみ投信では将来への期待(PER)は移ろいやすいものという事でしっかりと業績を伸ばしていける会社に投資を行なっています。このように考えて投資しているファンドマネージャーがまとめた会社の成長力のの見極め方というのは投資だけでなく就職や取引先、自社についてもこの本にあるような傾向がないか考えながら読んでみると面白いと思います。

とはいえ、法則を覚えてそれで会社を見分けようとしてもそれだけダメで、法則の裏にあるなぜそうなのか?という視点を理解した上で会社を見てみる必要があります。

何人かのファンドマネージャーさんのお話を聞く機会がありましたが、やはりそれぞれ皆さんこういった法則(傾向)を持ちながら企業訪問をされているようでした。それだけで投資判断を下しているわけでもありませんし、成長する企業の傾向を真似すれば会社が成長するという単純な話ではありませんが会社の見方として役立つと思います。

この本では大企業だけでなくベンチャー企業についても触れられています。
日本の会社の大多数は中小企業で構成されていて、ベンチャー企業に元気がでないと日本全体が元気で活発にはならないのではないかと思います。そういう意味で自らもベンチャー投資家であり、ベンチャーにスポットを当てたこの本を読んでやる気のある人がベンチャーにチャレンジして欲しいと思います。

これからは社会貢献と成長の両方を達成できるのがいい会社という「ナオコの法則」が最後の章に登場します。自分も投資するならこういった会社に投資していきたいです。

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