コモンズ30ファンド4周年記念感謝の集い(2)侍学園スクオーラ・今人 長岡秀貴氏2013年03月03日

昨日はコモンズ投信主催のコモンズ30ファンド4周年記念感謝の集いに行って来ました。
2番目のお話はコモンズ投信の社会起業家への寄付プログラムの今年の対象となった侍学園スクオーラ・今人の長岡理事長でした。就労ができない、社会参加できない若年者を支援しているNPOで今回のお話を聞いて若年者支援の意義などについて理解することができました。
家に帰ってから早速侍学園スクオーラ・今人さんの支援会員(年額10,000円)になる手続きを行いました。オンラインでクレジットカードから寄付をすることもできます。

日 時:2013年3月2日(土) 14:00〜17:00
場 所:千代田区立図書文化会館
主 催:コモンズ投信(→公式HP
概 要:
 投資先企業との対話 (株)ベネッセホールディングス 代表取締役副社長 福原賢一氏
 社会起業家との対話 NPO 侍学園スクオーラ・今人 理事長 長岡秀貴氏
 コモンズ30ファンド運用報告

コモンズSEEDCAPは社会起業家にコモンズ投信の売上の1%を寄付するもの。

社会起業家の活動に役立てることで社会をよくしていくのも金融の姿だと考えている。
これまで2年間の寄付先は児童労働問題に取り組んでいるACE、緊急災害支援にとりくんでいるCIVIC FORCE

(4)侍学園スクオーラ・今人 長岡秀貴氏


長岡:
高校教諭を辞めて独立した。
人生が単一化している。
行き場所がなく大人になっても社会参加できない若者を社会の一員にする。

侍学園ではフリースクールとは言っていない。全年齢が対象。
オルタナティブ・スクールと言っている。

若年者支援は社会投資である。
若者たちが人財になり、国民として生かされていくことが大事。

認定NPO法人となったので寄付金が税制優遇の対象となる。
約40%が還付される。なかなか浸透していないが・・・

諦めと理解。
子どもも家族も現状を諦めている。そしてそれを理解しようよというのが停滞感を生み出している。
夢に押しつぶされる子ども。個性尊重主義で真っ白なキャンバスに好きに描いていいよと言われても固まる子どもが多い。子どもも生まれながらに個性を持っているわけではない。
お父ちゃん、お母ちゃんの姿を見ながら少しずつコピーして個性が生まれていく。
大人は子どもに幻想を抱き、鶏を書いてごらんと鶏も与えずに子どもには無限の可能性があると話してしまう。

相談に来た方のケース。小学二年生で学級崩壊していて授業中に誰一人座っていられない。
これは保護者や教育者が伝えられていないから。子どものモラルの低下ではない。
子どもが反抗するのではなく、親が反抗するのが根底にある。
ある程度のフレームが子どもには必要。個性は型の中でこれ以上は無理!と弾けた時に型破りとなる。

若年者の非社会的傾向の増加。
鑑別書に入るような子どもは少なくなっている。自分も以前話にいった時は200人くらい入る会場に子どもは一人、後ろにずらっと監視の人達。もっと小部屋で1対1でいいのでは?と思いながら話した。

不登校は13万人。これは小中学生で30日欠席した場合。
保健室登校や29日欠席は含まれないので実際には約3倍くらいの人数がいるのでは?
非正規雇用は2007年に237万人、パラサイトシングルは1200万人、ニートは84万人。ニートはあちこち出歩くが6ヶ月以上家族以外との接触のない引きこもりは100万人いる。

30代以上のニートが40万人いる。10年前はニートの平均年令は10歳低かった。これは何を意味するか?
若年層のニートに対して対策をしなかったということ。もともとはニートも子どもの問題だったが放置され続けて年齢だけ重ねることになった。

6200万人の就業者に対して4800万人の非就業者というのが日本の姿。
「孤立無業」SNEPという。20歳〜59歳の未婚者で一日中一人でいるか家族としか一緒にいない人。
相談に足を運ぶのすら難しい状況。
欲望がわからないため社会との関係を絶っている。タイ無し。

3つの貧困との戦い。
家はSNEPにとって最後の砦なので専門の人が対応しないといけない。

 1.経済的貧困
 2.社会的貧困
 3.文化的貧困

経済的貧困は非正規雇用だったりといった経済的な貧困。
それを相談する親戚などがいないと社会的貧困になるがここまでは相談に来てもらったりすることで解決できる。一番やっかいなのは文化的貧困。ここは言葉が通じない。家族に脈々と引き継がれた文化的な貧困。

例えば生活保護の家庭では子どもに働かせない。働いて収入を得ると自分の生活保護がもらえなくなるから。子どもは親が働かずに収入を得ている姿や働いてはいけないという言葉を聞いて育つ。
本当は子どもが独立して働けば親は生活保護をもらって生活をしたりすることもできる。

発達障害は環境に対する脆弱性。発達障害と認定されることで生命保険に入れなくなる。子どもの将来をつぶすことにもなる。
朝ご飯はなく、夕食は毎日菓子パンという家庭で子どもが発達障害だという事例ではお母さんに食事を作ってあげてと言うと「憲法のどこにそんなこと書いてあるの?ご飯を作らないと警察につかまるの?」「うちではこうと決めているの!」と言ってご飯を子どもに作ってあげられない。
朝ごはんも食べずに学校に行っては授業に集中することもできない。

民主党政権の事業仕分けで若者自立塾の廃止が費用対効果が薄いと廃止された。
合宿型の支援をそれまでは30団体が行なっていたが運営が先ゆかなくなり現在では17団体に半減。
お金以上に人財が失われてしまった。

30歳で職業経験がない人が就職の面接に行って学校を中退してから今まで何をしていたの?と聞かれてコミュニケーション能力のない人が対応できるのか?これでは就職は難しい。
生活保護や障碍者年金の受給者になるしかない。こういった人は30万人いる。毎月5万円を支給すると月額150億円。年間1800億円かかることになる。事業仕分けで3億円を削減するのは本当に費用対効果が薄かったのか?

コモンズ投信 馬越さん×長岡秀貴氏

馬越:今人祭はオープンな雰囲気で写真もOKという事だったが

長岡:
ビデオなども本人の了解はとっている。
そうでない子は映さないようにしてモザイクなどはかけないようにしている。
後ろめたいなら来なくていいよと。誇りを持って来て欲しい。
ちゃんと社会の中でやっている人もつらい時に来たいと思うような学校でありたい。

馬越:卒業式について

長岡:
本人と両親、職員がOKを出し、最後は自分がOKと判断したら卒業となる。
精神的自立や経済的自立ができているかについて3ヶ月以上の就労、外に友達がいるか?などで判断している。

馬越:第一回の社会起業家フォーラムで話した時に感じたことは?

長岡:
社会起業家フォーラムで6分間のプレゼンをする機会をいただいた。
そこで短く伝えることの重要さとそこから価値を生んでいくことを学んだ。
自分自身つぎのステージに進めたし、ポイントではなくエリア展開を考えるようになった。
今回SEEDCAPで寄付をいただき、今まで支援いただいた方にも私たちは間違っていなかったとお返しをすることもできた。
若年者支援は世の中を支えていく活動として続けていく。


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