鎌倉投信いい会社訪問ツアー エフピコに参加しました2013年03月18日

3月13日に鎌倉投信さん主催のいい会社見学ツアーに参加しました。
今回の行き先は茨城県にあるエフピコ関東八千代工場です。

秋葉原駅に集合してそこからバスで向かいました。
車中ではバスガイドもできる運用責任者 新井さんが本領発揮。二時間マイクを離さない勢いでした。
4月から運用報告会も始まりますがプチ運用報告も交えつつエフピコについて熱い紹介がありました。

昼食を取った後昨年7月に完成したばかりの関東八千代工場へ。
PSPやMFPといった原料からトレイが作られて行く行程の説明や実際に生産ラインを見せて頂きました。シートから押し出しされて形のついたものを裁断して余った部分はまた裁断してリサイクルへという流れは圧巻です。材料投入後の製造行程は自動化されていて出来上がったものを袋詰するところが人の手作業になってました。ここも障碍者が戦力として普通に働いていました。

続いて隣にある関東ハブセンターへ。
物流倉庫になるこちらではかなり高くまで製品が積み上げられていました。
また、受注を受けてから出荷までの流れの説明や梱包などの様子も見せて頂きました。
食品トレーなどだけでなくスーパーのバックヤードで使用する消耗品などの販売も行なっているそうです。

最後はこれまた隣にある関東リサイクル工場へ。
こちらでも障碍者が大活躍で1日あたり100万個の回収されたトレイの選別作業に携わっています。

障碍者が健常者と一緒になってものすごいスピードで色付きトレイと白色トレイの選別を行なっていました。ものすごい集中力です。
袋からトレイを出してラインに流す部分を4年前に機械化してみたこともあったそうですが、店によって袋の強度が違ったりするためどうしてもエラーが発生したそうです。障碍者であれば袋を破くのが大好きな人がそれこそ止めるまでミス無く働き続けるという事でした。
説明していただいたエフピコの方も誇らしげで、本当に本業に必要とされる場所で雇用されているんだなと思いました。

一番手前のラインでは東北の工場で選別が済んだトレイのリサイクルも行われていました。
(東北では現在選別のみ行なっており、再生原料の作成ラインは動かしていないそうです)

エフピコがプラスチックトレイの回収に取り組むきっかけは1990年に米国マクドナルドがビックマックを入れていたクラムシェル容器の使用を中止したことに始まるそうです。
これは日本でもプラスチックトレイの使用中止を求める運動が起きるかもしれないと最初はゴミになるだけでもとにかく回収をしたそうです。その後プラスチックとして再生して植木鉢などを作っていたものの3年かけてトレイからトレイを作り出すことに成功。以後エコトレーとしての歴史が始まります。

透明の蓋も回収し、再生できるようになるのが第二段階。
現在ではペットボトルを回収して食品トレイを作り出す設備まで作って第三段階へと入りました。

自治体で回収しても毎年落札先が異なるためどういった形で再生されているのか説明ができない状況ですが、スーパーの店頭にある回収ボックスに持ってきていただければエフピコが食品トレイに再生できるようになります。

一見すると非効率な自社物流を持つことで使用済みトレイを回収したり、スーパーに消耗品を売ったり余すところなくリソースを利用しているなと感じました。エフピコのトレイは裏面にエフピコと書いてあるので是非見てみて欲しいとも言っていましたよ。

また、障碍者を名ばかりの仕事ではなく本業でしっかりと雇用していることへの誇りとものすごい集中力で働く彼らへの敬意も感じた見学会でした。

エフピコの工場見学は申込すれば誰でもできるそうですので興味がある方はぜひ見てみて欲しいと思います。

お土産にカラートレイから再生されたペン立てと行楽に便利そうな各種食品パックをいただきました。

秋葉原に戻ってからは日本国際ボランティアセンターの事務所を訪問して西粟倉村の間伐材を使ったユカハリを実際に使っているところを見学しました。

海外での活動を行う一方で自分たちも消費者として何か出来る事はないか?と考えた時にユカハリに出会ったそうです。日本の森を助ける活動に消費者として参加できるだけでなく、自分たちでユカハリしたおかげで事務所に対して愛着もわくようになったとのこと。

オフィスの中に入った瞬間に木のいい香りが溢れる素敵なオフィスでした。