日本版ISAの愛称がNISA(ニーサ)に決定 金融庁は口座移動の検討を開始2013年04月30日

2014年1月から導入される少額非課税投資制度(日本版ISA)の愛称を日本証券業協会が募集していましたが、NISA(ニーサ)に決まったと発表されました。


ニーサは今年の10月から口座開設ができるようになりますが、4月1日から証券・銀行各社が躍起になって口座開設の勧誘を行なっています。
それというのも、一旦口座を開設すると4年間は他の金融機関に口座を開設したり、移管したりできない建て付けになっています。(2014年〜2017年、2018年〜2021年、2022年〜2023年)
また、5年を過ぎて非課税枠を持ち越すロールオーバーという仕組みを使う際には同じ金融機関の中でだけ可能という風になかなか乗り換えしにくい制度になっているからです。

結局のところどんな商品が取扱対象になるのか?日本版ISAならではのサービスは?といったことを明らかにしないうちに口座開設に必要な住民票を集めようとしている金融機関もありますが、まずはどういったサービスを提供するつもりなのか見極めて10月以降に口座開設の手続きをしても十分間に合います。

金融庁が毎年口座を開設する金融機関を変更できるように制度の変更を検討し始めた背景には加熱しすぎた口座開設競争があるように思います。


ちなみに、フィデリティ証券では日本版ISA口座で取り扱うのは日本の公募投資信託のみとなっています。
その代わり、ISA口座内のファンド購入時手数料が一部を除いて基本的には無料と通常の口座で投資信託を購入するよりも有利です。(例えば今は購入できませんがJPMザ・ジャパンなんかも購入時手数料が無料になります)


各社ともこういった形で節度ある対応をして欲しいと思います。

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://shintoko.asablo.jp/blog/2013/04/30/6794976/tb