コモンズ30ファンドが味の素を組入れ、第一三共を売却2013年08月14日

30年目線で長期投資を続けるコモンズ投信が運用するコモンズ30ファンドのポートフォリオに動きがありました。

7月の投資委員会で2010年7月から組入れを続けていた第一三共を売却し、新たに味の素を組み入れることを発表しています。


コモンズ投信では投資先選定において5つの軸を重要視しています。
 1.成長性・収益性
 2.競争力・ブランド
 3.マネジメント・経営陣
 4.ガバナンス・対話力
 5.文化・理念

このうち、第一三共においては国際競争力、収益性、マネジメントにおいて大きな疑義が生じているという結論に達したそうです。2008年11月にインド最大のジェネリック製薬会社ランバクシーを買収することによるジェネリック医薬品市場への参入を評価しての投資だったものの、企業価値向上に寄与するには更なる時間が必要と判断されました。

新規組入れとなった味の素については企業文化、ブランド力、国際競争力を評価したそうです。
2016年以降には世界のグローバル食品メーカートップ10入りを目指して経営されています。日本を代表するグローバルで活躍する食品メーカーとして期待されます。


その他のコモンズ30ファンドへの組入れ銘柄については運用報告書の4ページから7ページにかけて組み入れた理由を含めて書かれています。

およそ30銘柄に集中投資しているファンドが組入れ銘柄が変わったことをオープンにすることは勇気のいることだとも思います。直販以外で購入している人にとっても組入れ銘柄が変更されたことを明らかにするという意味を含めての公開だと思いますが、売却や組入れに至った理由が語られるようになったことは大いに評価できます。

次は月次報告書のブラッシュアップを期待しています。

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