いい会社の理念経営塾 石坂産業見学ツアー(4)写真で振り返る工場見学&BBQ2013年10月07日

埼玉県三芳町にあるいい会社、石坂産業さんの見学ツアーレポートの最後は写真で振り返ります。

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いい会社の理念経営塾 石坂産業見学ツアー
 (1) 新井さんバスガイド編

石坂産業さん。あいにくの雨模様でしたが明るく、開かれた印象の入口です。

産廃を受け入れる所って周りにごちゃっと山のように産廃が積み上げられた中にダンプが入っていくイメージがありましたが全く違います。きれいに整備、清掃されていて工場への納品を待っているような印象。

産業廃棄物処理ではなく、減量化リサイクル化総合総合プラントと看板に書かれていました。
焼却したりして減量化して埋め立てるのではなく、リサイクルする工場ということで製造業という誇りをもって仕事をされています。

近くでとれた野菜などを使った食事処やお弁当、野菜の販売などもしています。

配付された資料。見学中は見学者だと一目でわかるように緑のキャップをかぶります。
お茶を配る社員さんの所作もとっても自然でホスピタリティを感じました。

案内をしてくださった「ゆたか先生」。お世話になりました。

NPO法人いい会社をふやしましょうの理事長の江口さん。
「いい会社になるきっかけとはなんだろう?と考えている。今日はいい会社になるプロセスについて学んで欲しいと挨拶がありました。」

石坂産業の石坂典子社長
脱産廃屋を目指して減量化から再資源化へ舵を切りました。大変なことをされたはずですが、そのような悲壮感なども漂っていないのがすごいです。

人と経済研究所の高野登さん。
高野さんの話を聞いてみたいという方も数多く参加されていました。高野さんからはホスピタリティについて多くの学びがあります。

本社ビルの中にあるギャラリーを見学。
工場のある三富地区の話や周りの雑木林について、産業廃棄物からリサイクルされた商品なども展示されています。

リサイクルされた高級敷料エコモア。
木材は他に製紙用のチップやバイオマス代替燃料用、家畜敷料などにも再資源化されます。


他にも瓦をインターロッキングブロックにしたり、瓦礫から再生砂を作って道路工事や造成時の再生品として利用されています。


敷地内にある花木園の紹介。
散策のできるフォレストパーク、イベントの開催されるアミューズパーク、ホタルが生息して観察会も開催されるセンターパーク、さらには果物や野菜の収穫体験もできるフルーツパークなどもあります。
これらが全て産業廃棄物の処理場(再資源化プラント)の隣にあるんです!
伊那食品工業もかんてんぱぱガーデンという公園を作って一般開放していますが産廃処理場の隣に公園を整備しちゃうくらい周りへの環境に配慮しているということです。

本社ビルの周りはリサイクルされたブロックが敷き詰められ、家屋解体で捨てられた庭石が飾られています。庭石って結構値段がしますが、ここにあるのは全て廃棄されたものの再利用。

続いて向かったのは三富今昔語りべ館
のんびりした風情に今、自分が産業廃棄物のリサイクル工場の敷地内にいることを忘れてしまいます。

中はまるで三富の博物館のようで展示物がいっぱいです。

紙芝居もある二階からは三富の特徴的な地割が見ることができます。
徳川綱吉の時代に柳沢吉保によって開墾された三富新田は手前から屋敷地、畑、雑木林の短冊形で区割りされました。

サツマイモの苗を落ち葉の発酵熱を活かして育てた苗床の展示もありました。江戸時代のリサイクルの考え方は資源が豊富な現代よりも徹底していますよね。驚くことにここでは発酵熱を足湯に利用していました。(ピンクのホースはそのためのものです)なんで足湯があるんだろう?と思ってましたがこの熱の有効活用だったんですね。


石臼できなこを挽く体験もできます。
出来立てのきなこもちは美味しかったです。

なんだかのんびりしちゃった後はいよいよプラント内部の見学です。

トラックで運び込まれた廃棄物は重機を使って大きく分別されます。また、鑑定師の方が内容を見て値付するのもここになります。



周辺の環境に配慮して全天候型の屋内での処理には騒音、排気熱が少なく排気ガスも出さないEV重機が使われています。(外に出ると全然音がしません)天井から電気のケーブルが吊るされていている重機というのは初めて見ました。

このEV重機を石坂産業さんの要望に応えて共同開発されているのは鎌倉投信の投資先でもある日立建機さんです。重機のメンテナンスや肉盛などは基本的に石坂産業さんがご自身でされています。
そこを委託してしまうとなにかあった時に修理待ちになって処理が止まってしまう、お客様にご迷惑はおけけできないので自分たちがやっているという話を聞いて徹底しているなと感じました。
(職人さんが道具の手入れは自分でやるのと同じ感覚なのだと思います)

見てもらうとわかるのですが、とてもキレイに作業をされています。これも、自分たちがやっている事は製造業だという誇りの表れだと感じました。

ラインに投入された原料(産業廃棄物)は手作業で分別されます!
97%という高いリサイクル率を実現するためにはやっぱり最後は手作業なんだと思いました。

最終分別ラインはぐるぐる周回していて分別が終わるまでずーっと同じものが繰り返し流れてきます。しかも、減ってくると追加されるという気が狂いそうになるような作業で、このラインには簡単には手伝いに入れない大変な仕事だと話されてました。(自分は絶対無理・・・)

最終分別ラインは少しでも負担なく働いてもらうようにきれいな空気を送り込んでおり、本来マスクはなくてもいいくらいだそうですが、念のためマスクを装着しているそうです。

瓦礫は粒や比重によってさらに細かく分けられます。

搬出入に使われるダンプもしっかり洗浄されて埃などが外に出ないようにしています。

こちらは木材の再資源化プラント。
分別、加工されてチップやバイオマス燃料、家畜の敷料になったりします。

金属系の手分別をされている作業も見せていただいきました。
この量をずっと淡々と分別し続ける・・・とても大変な仕事です。(これまた自分には無理)

そしてこの会社の社員さんはこの距離からでも見学者に挨拶をされます。
それは分別をしている方も重機を操縦している方も歩いていてすれ違った方もみんなです。そしてそれは自然な笑顔でやらされている感がないのが素晴らしいと思いました。

石坂産業さんでは家屋解体などの廃棄物を受け入れていますが、瓦礫って撤去したら自分の目の前から無くなってそれで終わりじゃないというを意識させられました。

産業革命によって人間の手だけでは限界のあった生産量を飛躍的に増やした反面、売れるかどうかわからないけどたくさん作って余ったら捨てる。壊れたら新しいのを買って古いのを捨てる。お金で生活の快適さを買っている反面、その裏では大量の廃棄物が生まれています。

自分の目の前から消えればそれでいいんじゃない、改めて考えさせられました。

プラントの見学が終わったあとはバーベキュー会場へ。
プラントの隣はすぐにこんなきれいな森になっています。


初めて高野登さんが石坂産業さんの見学に来られた際、ここでバーベキューが出来たりしたらいいよねと話した事で開催されたこの企画、石坂産業さんにとっても初めての試みだったそうです。

雨が降っていたのでテントまで用意していただきました。
新井さんの乾杯の挨拶で雨の中のバーベキューが始まりました。

ホタテ、海老の海産物の他に東松山市の国分牧場さんの国産若牛のお肉でした。
大田原のグリーンツーリズムのツアーで食べた肉もホルスタインだったのですが、赤身が多くてもたれないんですよね。自分がいたテーブルは5人席で女性が3人だったのですが、かなりの量の肉を意外にぺろりと食べられました。


〆は野菜炒め。
池内タオルのAさんが丁寧に野菜や肉を切ってくれたおかげでバーベキューとは思えない出来栄えです。
美味しかった〜!ありがとうございます!


最後に石坂社長から今日見たことを是非周りの方に話して欲しいというのと、家を解体するようなことがあったら自分の代ではなく子どもやお孫さんの世代でもいいので石坂産業を思い出して使ってくれるように工務店さんに話してくれると嬉しいと話がありました。


応対して下さったり、仕事をしている最中の社員さん、すれちがったドライバーさんいずれも自然な笑顔で働くのを楽しんでいるように見えました。

最後は素でバーベキューを雨の中なのに楽しんでいて、帰る時になってそういえばここって産業廃棄物の処理施設だったんだよなと思い出したくらいです。

社員が幸せそうに働いている会社というのは本当にいいなと思いますし、自分もそんな会社で仕事をしたいと思います。今日は自分にとってそんな素敵な会社の究極系を見せていただいた感じです。

楽しかったですし、とっても勉強になりました。
今現在も訴訟されていたり、こんなに環境に配慮された素晴らしい会社なのに産業廃棄物処理業者というだけで悪いことをしていると一部の人には思われています。自分にできる事は自分の目で見てみたいい会社っぷりをこのブログを通じて一人でも多くの方に知っていただくことだと思いました。

こんなにいい会社が地元にあったなんて、埼玉県の誇りだと思います。

皆さんに見ていただくことで社員が成長します。ぜひまた遊びに来てくださいという言葉がありましたがNPO法人いい会社をふやしましょうでも来年更にいい会社になっているであろう石坂産業さんの訪問ツアーを企画するようです。

来年また訪問したいと思います。

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