AR国内バリュー株式ファンド(愛称:サムライバリュー)について考える2012年04月30日

ネット証券4社で展開中の資産倍増プロジェクトが生み出したネット証券専用ファンドシリーズのなかで、一つだけ購入しているファンドがあります。(検証用ポートフォリオでの話ですが)


日本の 中小型バリュー株への投資と東証株価指数(TOPIX)のショートポジション(売り)を組み合わせた投資手法で、絶対収益を目指すヘッジファンドに分類されます。

絶対収益を目指すヘッジファンドにも色々な方法があり、レバレッジを効かせて大きな収益を目指すようなファンドが失敗するとリスクのヘッジどころか大きく吹っ飛ぶことから、ヘッジファンドの成績を十把一絡げにした平均値で見てみるとあまり魅力的に感じませんが、個別にヘッジファンドを探してみるといい成績のファンドも中にはあるようです。

それを事前に選べるかどうかが分かれ道なのは個別株投資にしても同じことなので、そこで諦めて無難な道を選択するか?それとも自分が選んだファンドがいい成績を残すかもしれないというのに賭けるか?というのはまさに個人の好みの問題で、自分の場合は後者になります。

そんなわけで自分はこのファンドは発表と同時に興味を持ち、昨年12月から毎月積立もしています。

自分が気に入っている理由は以下の3つです
 ・投資手法が シンプル
  →中小型バリューとTOPIXとのリターンの差分(ーコスト)が期待リターン
 ・自分が属する投資クラスタがバリュー派
 ・ヘッジファンド特有の成功報酬などがなく、低コスト

中小型バリューインデックスではなく、アクティブ運用のための銘柄選択リスク、実質株式組み入れ比率の調整によるリスクが加味されますが、自分としては許容できる範囲かな?と。

運用管理費用(信託報酬)も税込で年率1.2915%と個人向けヘッジファンドとしては破格の低さで通常の日本国内株ファンドの平均よりも低いくらいです。

過去5ヶ月の月次リターン
 2011/12  +0.00%
 2012/01  +0.56%
 2012/02  -0.31%
 2012/03  +1.92%
 2012/04  -0.88%

値動きも安定していて今のところ順調に運用されているように感じます。
絶対収益といいつつも、中小型バリューが東証株価指数に劣後する局面ではマイナスリターンになるのが避けられない投資法ではありますが、少し長い目で見たら有効なんじゃないか?と思ってます。

純資産総額が2012年4月末時点でいまだに7,200万円しかないのが問題ではありますが・・・

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