丸光食品ファンドと北海道網元浜中丸サケファンド へ出資2012年03月26日

東日本大震災で被災した企業に半分寄付、半分投資で復興支援するセキュリテ被災地応援ファンド

確定申告の還付金で追加投資を行いました。

気仙沼で唯一の製麺所「丸光食品」さんを応援する丸光食品ファンドへ1口追加(合計4口)

丸光食品さんはほぼ日刊イトイ新聞でも取り上げられました。

元牛乳工場だった工場を使うことが決まり、いよいよ事業再開目前です。
目標の8,000口まであと少し!

北海道浜中町霧多布の水産加工業「ヤマジュウ」さんを応援する北海道網元浜中丸ファンドへ4口追加。(合計5口)

こちらは自分の生まれ育った北海道厚岸郡にある会社という事で是非とも復興を成し遂げて欲しいと思っています。

北海道にも津波で被災した地域はあるんです。
あまりスポットは当たりませんが、北海道の 被災企業にもしっかり立ち直って欲しいです。

いずれもこの3月末でファンドの募集は終了します。
震災から一年が過ぎて企業が復興して雇用を戻すためには今年が正念場なんです。

ただお金を出して終わりではなく、その会社の復興を見守ることで応援される企業さんにとってもやりがいが生まれるそうです。

これこそが心のこもったお金の使い方なんじゃないかと思ってます。

RICOH LENS A16 24-85mmで撮る梅@所沢航空記念公園2012年03月27日

日曜日にGXRに買ったばかりのRICOH LENS A16 24-85mm F3.5-5.5をつけて所沢航空記念公園の梅園へ散歩してきました。

タイミング良く、ちょうど青空も少しずつ姿を表してきました。

淡い桃色も見たままに

紅梅は賑やかに満開でした。

枝が入り乱れるこんな構図でもビシっと。

モノクロも気持ちいいです。

RICOH LENS A16 24-85mm F3.5-5.5、散歩が楽しくなるカメラユニットです。

eMAXISブロガーミーティングに参加しました2012年03月29日

三菱UFJ投信さんのeMAXISブロガーミーティングに参加してきました。

プログラム
・eMAXISへの取り組み   代田商品企画部長
・eMAXIS運用報告  後藤田パッシブ運用部長
・ディスカッション  〜投資家層拡大のためにできること〜

最初に代田さんから昨年のeMAXISの活動内容の報告がありました。
・ブログやTwitter、各種イベント開催などで投資家へのアピール
・ETFのMAXIS NIKKEI225をNY証取へミラーファンドの上場など
・ETFのTOPIXリスクコントロール指数についてはeMAXISにすることも検討中
 −日本国債との組み合わせで相性が良く、元々は国債をたくさん保有している金融機関向け
・最近のトレンドは「リスクコントロール」「カバードコール」「レバレッジ」「インバース」

後藤田さんからは運用報告
・スケールメリットを生かしてコストの抑制を行なっている
・バランスファンドのリバランスを通常月末に行うが、みんなが月末にやるのがいいことなのか?
 −日次でリバランスを行うことで一般的なバランスファンドとは違う

自分が質問させていただいたのは、
・波乗り型でトレンドフォローを取り入れた資産と取り入れなかった資産があるがどういう理由か?
 →色々な組み合わせを試した結果、この割合が良かった
・8資産均等型や波乗り型は一括投資での検証なのか?積立での検証結果は?
 →eMAXISシリーズは積立での購入を考えているので積立でも検証した結果成績の良かったもの

ディスカッションでは様々な投資経験を持つブロガーの皆さんがそれぞれ話されました。

最初に大平営業企画推進部長からeMAXISは高分配、高齢者向け商品へのアンチテーゼとして誕生した商品で、今後は高分配に頼らず平凡なファンドを非凡な努力で販売するという事も求められているのでは?
そういう点から投資家層拡大についてという話に。

投資って怖い?という話では10万円ほどの損失で怖い という人から約半分になっても耐えられる人まで。
自分もバフェットから投資に入ったので半値でどーした?って感覚を持つ人なんですが、うちの奥さんとか投資仲間とかはそれぞれ許容度が違いますからね。

投資家層拡大という点で、日本国債80%〜90%程度の超保守的なバランスファンドで預金に対抗するような商品はどうか?という話をさせていただきました。

投資をしてみようというきっかけに預金だけでは増えないからというのがある一方で、どのくらい損をするのかわかりずらいという点があるので証券投資の最初の一歩として預金よりは期待利回りが良くてあまり損をしない、ただしそんなに増えもしないというのがいいのかな?と感じたからです。

個人は法人と違って決算がないからと金融機関の方は言いますが、これまで元本を割る商品に経験がなかった人が初めての評価損が出るとやっぱりショックは大きいようです。これはコツコツで実際に投資した人から聞いた話です。

理屈では皆さん耐えられると言うのですが、意外に そこまでは耐えられないもので、何年か持てば回復すると言われてもリアルの時の流れはそんなに悠長に待ってられないという事もあり、暴落の度に投資家仲間の一定数が脱落してしまいます。

ポートフォリオ理論とか考えて投資しても結果的に脱落するなら、超保守的ポートフォリオで預金以上であまり長い期間マイナスにならないような地味目のファンドでもいいのかな?と。

結局リスクをたくさんとったファンドは上昇期に大きく増える一方で暴落時に保守的ポートフォリオに追いつかれたりするんですよね。それって結構虚しいなと感じているんです。

投資はポジティブなイメージでやって欲しいとの意見も出ましたが、とはいえそれなりの感覚で暴落が起きるようになった今、暴落時にやめられちゃう投資ってのも健全じゃないなと思います。

パッシブ運用は地味に信託報酬をいただいていくものなので、やめられちゃうくらいならリスク低いものでもずっと持ち続けてもらった方がお互いにとってハッピーだと思うし。

とりあえず若い人はリスクとっても大丈夫っていうのは投資未経験者に話すことじゃないなってのが今の自分の考えです。

あと、これは会場で話題にのぼらなかったけどインデックスファンドのファン拡大活動ってどんなのがいいんでしょうね?

代田さんもおっしゃってましたが、コストだけ見てもらいたくないってのは正直なところだと思うし、インデックスファンドの価値って何なんだろ?トラッキングエラー?運用報告の 中身?投資家との交流?

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Yearでは各資産で一番コストの低いものが上位に選ばれるという点からもコストが主な差別化になっているけれども、何かないかな〜?

【本日のいただきもの】
eMAXISのブタさんは中にミニストーリーが書いてあります。
お気に入り!

鎌倉投信いい会社見学ツアー ツムラ 芳井社長講演2012年03月30日

3月29日に鎌倉投信のいい会社見学ツアーに参加してきました。
今回の訪問先はツムラ。


茨城工場に併設された漢方記念館の見学と芳井社長の講演という内容です。

最初に加藤取締役から挨拶がありましたが、なんと加藤さんは既に鎌倉投信の受益者で、受益者総会にも毎年投資家として参加されているそうです。


漢方記念館を見学した後、午後からは芳井社長の講演でした。
東証一部上場企業の社長がわざわざ東京の本社から土浦まで講演するためだけに来て、その後はまた東京で来客があるからと帰られていかれましたが、直接の株主でもない鎌倉投信の受益者向けにそこまでしていただけるのか!と感激しました。
以下は講演内容のメモです。

先日、日本でいちばん大切にしたい会社大賞を受賞した。
実は二度誘われていたが、そういうもののために経営している訳ではないからとお断りしていたので、他薦での受賞になる。
坂本先生の本を読んだのが今の経営方針へ舵を切るきっかけだった。

〜ツムラ再生〜

17年前に第一製薬からツムラへ転職した。
1995年当時のツムラは連結売上高は1176億円で当期利益が-10億円と利益を出せていなかった。2011年度は連結売上高966億円で122億円の当期利益。

営業利益率は0.1%から22%へ改善した。
来た当時は前社長の経営上の問題の他に漢方薬での副作用問題なども起こり、会社をたたまないといけないような状態だった。

二社を残して他は全ての子会社を清算したが、言うのは簡単だが実際は取引先や社員もいる。ご迷惑にならないようにしながら進めていった。
損失処理は合計1,000億円。

利益を出していない会社が1,000億円の損失処理をすることは生きた心地がしない。銀行には再建に向けて共に戦ってくれた恩義があるので、現在でもある程度の借入金がある。

子会社清算を進める中で二年間新規採用を凍結した。
二年にしたのは将来人材に穴があくのを防ぐため。
その後は大体毎年80名退職されるのに対して30名の採用。
早期退職も一度だけしたが、優秀な社員が去っていってしまった。
これは今でも悔やんでいる。

無駄を削るだけでは成長はない。
利益を増やす必要もある。

管理職の給与カットという案が出されたときは、まず自分たち役員が率先して給与カットするべきだと怒鳴り込んだ。結果として役員が23%カットになったが…

また、支店に行ってもハイヤーを使わず食事も普通のものを食べるようにした。
社員から新薬メーカーでは支店長クラスでハイヤーを使っているのにツムラは常務取締役がハイヤーを使わない。業績を良くするからお願いだから乗ってほしいと言われたことも。
ただ、自分が決めたことはやり通すことにした。
業績が良くなったら乗るという風に。

自宅から駅まで自転車で行って電車で通っていたら、奥さんから一部上場企業の常務が自転車をギコギコ言わせてと言われた。
そこで、ギコギコ言わない自転車を買ってもらった。
いい自転車なので盗まれてしまったが…

漢方をわからなかったので、まずは営業本部長になった。
利益を増やすには薬価を守るのと、漢方を普及させる戦略が必要。

それまでは漢方が善で西洋医学が悪というような社内の考えがあったがそれを無くした。
先生は西洋医学も当然使っているので。

当時漢方を使う先生は漢方を処方してみたらある程度効果があることを知った上で勉強している先生に限られた。しかし、漢方を使うのは変わり者と見られる時代であったので漢方を使うと表立っては話さない時代だった。

ではどうしたか?

まずは経験から漢方に興味を持っている開業医の先生を営業マンが通える範囲内で10名見つける。
10名だけ。そして、漢方医学の話は禁止した。

まずは即、効果のある漢方を持って行った。
こむらがえりに効く薬。西洋医学ではそんなものはない。
すると、先生がすぐに効果があることを知ってくれた。
ゴルフ好きな先生のゴルフバックに必ず入るように。

すぐに効くし安いということで漢方に更に興味をもってもらう。

次は有料セミナー。
土日の2日かけて漢方の先生を講師にして実施。
普通は車代を出して無料なのが通例のところを優良で開催した。
ポケットマネーを出してでも参加してくれるような人が大事。

糖尿病のしびれに効く漢方薬を使ってもらう。
すると、効果のある人とない人がいる。
カルテを見比べてもらい、特徴を知る。
それで、先生は漢方の 証 を理解しましたねと話すと喜んでもらえた。

〜ツムラが目指す漢方医学と西洋医学の融合〜

漢方は奈良時代に中国から伝わってきた。
江戸時代末期にオランダからの蘭方に対して漢方と呼ばれるように。
中国では中医学。

日本では西洋医学の免許で漢方を取り扱える。
西洋医学を漢方で補う存在に。

そこで、医学のカリキュラムに漢方を取り入れるように働きかけて全ての大学で講座が開かれるようになった。座学だけではだめなので外来もやってもらうように。

将来的には医師国家試験に漢方が含まれるようになることを目指している。

西洋医学では漢方がなぜ効果があるのか説明出来ない。
それは、今まで調べていなかったから。

分析を進めて効果がある仕組みを明らかにしたら漢方が使われるようになってきた。
大建中湯は外科手術後に服用するのが当たり前の時代に。

抑肝散は認知症の周辺症状に効果
元々は子供の夜泣きに効果があったが、認知症による異常行動にも効果があることがわかった。
これは7割のケースで効果がある。

こういったエビデンスを明確にすると医療の現場でも漢方を使ってもらえる

更にはアメリカでも研究が進められている。

〜社会や人々のお役にたてる会社〜

安全性という意味ではスーパーで食品のトレーサビリティシステムを見てツムラでも中国と日本で実現した。
ラオスでも栽培を開始した。
中学校が義務教育になるというので学校を寄付。
サッカーボールと靴、制服も全員に寄贈した。

ラオスではクラスター爆弾が残っていて怪我人が多数出ている。
そこで、ツムラの農場200haでクラスター爆弾の除去を行ったら外務省がODAでやりたいと申し出て1,000ha まではやってもらえることに。


夕張ツムラは夕張にとっても、ツムラにとってもお互いにメリットがある。
漢方薬は15度以下で保管する必要があるが、夕張だとそれ以上になるのは4ヶ月間。また、15度を超える温度も少ないのでエアコンの電気代を節約できる。
生薬の輸送も苫小牧〜大洗のフェリーを使えば効率的である。

知的障害者の方は単純作業を継続すると健常者以上の働きをする。
社会福祉法人の「はるにれの里」が出資した農業生産法人「てみるファーム」に生薬の栽培に携わってもらうことに。

そうすれば月に10万円くらいの収入になる。障碍者を持つ親御さんの心配は子供を残して自分が亡くなること。
月に10万円あれば北海道の夕張などでは生活していくことができる。
うまくいけば北海道中に事業を広めていきたい。

障碍者雇用率は
2012年3月末時点で4.0%を目指している。2012年3月1日時点で3.73%。3月末には4%には少し届かないくらい(3.93%)になりそうだ。

退社したらどんな人が欲しいか?
能力があれば障碍者でもいいんですね?と確認して、能力的に問題がなければ障碍者を採用している。
そういった方向に向かって全社員で向かっていて、特別な場所ではなく障碍者が普通に仕事をしている事が大事。

経営理念「自然と健康を科学する」
基本基調「社会や人々にお役にたてる企業」「人にやさしい企業」
企業使命「漢方医学と西洋医学の融合により世界で類のない最高の医療提供に貢献します」

感想

様々な事業に手を出して経営がガタついていたところに他の会社からやってきた芳井社長の苦労話を聞いて、一番つらい時に経営を担当されて見事復活を成し遂げたにも関わらず決して偉ぶらず、素晴らしい社長だと思いました。

漢方をよくわからないからというのを逆手にとった営業手法も見事ですし、なにより社員のことをよく考えて経営されているなと感じました。

一度だけリストラをしたのを悔やまれていましたが、現在では業務に必要な能力があれば障碍者でも健常者と同じように働いてもらうという事で人にやさしい経営をされています。

また、以前は漢方=善、西洋医学=悪という考えが社内にあったといいますが、西洋医学と漢方の融合で世界でもっとも優れた医療サービスを提供できる国になるように貢献するという考えもいいなと感じました。