朝日新聞デジタルでSRI(社会的責任投資)について解説されていました2012年04月07日

朝日新聞デジタルの「経済ナビゲーター」というコラムで、SRI(社会的責任投資)が三回にわたって紹介されました。


エコカーやLED電球などの環境対応製品を作る製造業だけではなく、金融からの環境や社会問題への取り組みという事でSRI(社会的責任投資)が紹介されています。

日本のSRI市場は約8,000億円。
欧州550兆円、アメリカ250兆円と比較するとケタが3つ異なるくらい日本は出遅れています。

欧米では年金基金などの機関投資家がSRIに積極的なのに対して、日本では個人のお金が中心であるために、これだけの規模の差につながっています。

日本では日興エコファンドがSRIファンドのはしりで1999年に設定されている他、社会問題を解決するために世界銀行が発行するワクチン債やグリーン債、東日本大震災で被災した中小企業を支援 するセキュリテ被災地応援ファンド、障碍者雇用や従業員を大切にする会社を中心に投資する結い2101といった投資もSRIに分類されます。

いくらいい事とはいえ、収益を上げないといけない年金運用の世界でどこまでSRIを組み入れるか?という点で日本の年金基金はSRIに積極的ではなかったのですが、昨今では徐々にSRIを組み入れる傾向もうまれてきつつあります。

全額を社会的責任投資に振り向ける必要はありませんが、社会問題の解決に金融の世界からも協力できるのであれば、寄付などと同じく、一つの手段としてうまく組み合わせて使っていきたいですね。

コメント

_ まろ ― 2012年04月08日 10:16

ご紹介に感謝です。
新年度に基礎的な概要を紹介してみて、反響を確かめるような感じなのかな。
このまま企画が続いてくれるといいのですが。

_ m@ ― 2012年04月09日 23:44

こんばんは。
AIJ事件などで投資に対して世間の目が厳しい時にこういう投資もあるんだとアピールできるいい記事でしたね。

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