アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンド ― 2012年06月29日
投資信託事情の7月号の特集記事アクティブ・ファンドの魅力をさぐるでアムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンドが取り上げられていました。
かつてSGターゲット・ジャパン・ファンドと呼ばれていたファンドで、小型バリュー株投資が人気を集めていた頃にネットでも話題になっていたファンドです。
純資産残高は3.4億円と少ないですが、同じ運用思想で私募投信や変額年金、海外投資家向けファンドなどを約240億円規模で運用しており、繰り上げ償還リスクは少ないそうです。
実際、過去に1億円割れをしていた時期があったような・・・
ファンドマネージャーの鎌田博光氏のインタビューが掲載されていますが、このファンドが設定された背景には下げに強いファンドが作りたいという思いがあったそうです。ただPBRが低いだけではなく、ガバナンスや
IR、自社株買いなど何かが変わると良くなる銘柄を選択しています。
【ファンドの特色】
1.実質的な資産価値からみて割安な銘柄のうち、株主資産の増大を図る余力のある銘柄
2.ファンダメンタルリサーチを通じて企業の強みとリスクを調査
3.M&A、MBOの可能性を考慮
4.議決権行使や企業との対話を通じて投資先企業の価値向上に務める
5.特定の株価指数にとらわれない運用
2.ファンダメンタルリサーチを通じて企業の強みとリスクを調査
3.M&A、MBOの可能性を考慮
4.議決権行使や企業との対話を通じて投資先企業の価値向上に務める
5.特定の株価指数にとらわれない運用
企業訪問では2/3はトップと面談しますが、それだけではなく工場の従業員の声など現場の声も聞いて投資判断に役立てています。人を大切にしない会社、新規採用を長期でしていない会社、地域での存在責任に欠ける会社などサステナビリティに欠ける会社には投資しないといった視点も入っています。
また、投資先の時価総額では小型株の比率が高く、2000億円未満が90%以上を占めており、ポートフォリオは50〜100銘柄で構成されています。(2012年5月末時点では85社)
【組入上位銘柄】
【運用実績】
年度 ターゲットF TOPIX
2000年 10.01% -14.88% ※2000年9月〜2001年3月迄
2001年 0.69% -16.22%
2002年 10.27% -24.81%
2003年 69.91% 51.13%
2004年 19.70% 1.42%
2005年 30.47% 47.85%
2006年 -6.19% 0.29%
2007年 -23.86% -28.05%
2008年 -11.46% -34.78%
2009年 18.26% 28.47%
2010年 -0.94% -9.23%
2011年 2.43% 0.59%
こういう地味ながらも着実に実績を残しているファンドがしっかり評価されて純資産額が増えていくようになって欲しいです。
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