公募投信でも年金向けのような情報開示をして欲しい2013年07月12日

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用受託機関公募の資料を読んでみて感じたことです。


運用会社が年金基金にファンドを売り込みに行く際、このファンドはこういう運用体制でこういうベンチマークでどのくらいアクティブに運用するのか(トラッキングエラー)やリスク水準など事細かに伝えています。

年金基金ではそれらの情報を元に投資先を決定しているわけですが、翻って公募投信の投資家の場合これらの情報のうちほんの一部しかもらえてません。

目論見書にも「ベンチマークを上回ることを目指します」という定性的な事が書いてある程度で、正直言うと「で?」って聞き返したくなるレベルです。リスクやアクティブリスク(トラッキングエラー)、ベンチマーク(隠れたのでも)、想定リターン、運用体制(ファンドマネージャーやアナリストの人数や経験年数)などなど定量的な面で知りたいことはたくさんあります。

GPIF並の情報開示までは言いませんが、もっと投資家に必要な情報は伝えてもいいのではないでしょうか?証券会社や銀行へ取扱の営業をかける時には伝えているのかもしれませんが・・・

少なくとも、ベンチマークからどれくらい離れるつもりなのかを表す想定アクティブリスク(ここがアクティブファンド選びのキモだと思ってます)や想定リスク、想定リターンは欲しいな〜。

鎌倉投信さんは想定リスクと想定リターンを話してくれているのでそのまま鵜呑みにはしていないながらも将来の姿をイメージしやすいのですが、他のファンドの場合は運用哲学や過去実績からこのくらいを狙ってるのかな?と想像するしかありません。

運用会社の人が公募投信でアクティブファンドを買おうとする時に情報少なすぎ!とか思わないんでしょうか?

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://shintoko.asablo.jp/blog/2013/07/12/6899097/tb