ファンド定点観測 2013年7月:ひふみ投信2013年08月07日

レオス・キャピタルワークスが運用するひふみ投信の7月を振り返ります。
また、8月6日(火)に開催されたひふみアカデミーにも参加したのでそちらの内容も。(動画はこちら

■ 7月の運用と今後の見通し(ひふみアカデミーより)
5月から始まった市場の調整が終わり再び上昇基調へ向かった月でした。参議院選挙が終わりましたが売買代金を見ると20%程度減少していて手控えしている状況です。株価に対して市場の活力は戻っていないのがわかります。選挙でねじれは解消されましたが月末の3日でまた大きく値下がりしました。

7月は+6.00%と6月にTOPIXに無様な遅れをとった部分をほぼ取り戻しました。もちろん先月悪かった反動もありますが互角に戻ったところでまた頑張りなさいということだと思っています。

昨年11月中旬から始まったアベノミクス相場は過去を見ても強烈な上昇相場でした。指数が大きく上昇することが見込まれることから同じような動きをしようとくっついていたが、第一弾は終わったと考えています。これからはまた個性的な銘柄で勝負するひふみ型のスタイルへ。

今後の展開としては秋の国会は経済成長国会と呼ばれています。既に政策で出来る事はあまり残されていなくて消費税を変更するのか?法人税減税をできるのか?という点に注目。

6月末は25%あった現金と保守的なポートフォリオを7月末には14%まで引き下げ攻撃的なポートフォリオに変更しました。中国の問題は根深いが今すぐ爆発するリスクは後退したと見ています。微小貸款公司のような農民向けマイクロファイナンスのような身内金融の問題により暴動や一揆などが起きるかもしれないけれども中国農民だけの問題で終わるのではないかと見ています。

世界では米国と日本が堅調で欧州と中国が出遅れ気味。
中国の問題としては米国国債の最大の保有者になったことで中国景気が悪化して国債を売りに出されると米国に急激な金利上昇が襲いかかることになってしまうリスクがあります。いかに軟着陸させるかが米国にとっても重要。他にも中国が不景気になってブラジルの鉄鉱石が売れなくなってブラジルに貸し付けているスペインの金融機関に問題が発生するリスクも。いずれにしても中国と関係の深いASEAN経済圏、韓国、中国関連の日本株には弱気。

■ ひふみ投信の日次リスク(250日)の推移
 :基準価額
 :リスク(250日)

リスクは18.89%と高めの水準ですが、落ち着いてきたようにも見えます。

■ ひふみ投信の資金流出入
7月は1.7億円の純流入でした。6月に解約が相次ぎましたが一時的なもので止まったようですね。

■ ひふみ投信のアクティブ・リスク(250日)の推移

TOPIXとの乖離具合を表すアクティブ・リスクは11.65%と上昇基調にあります。
TOPIXにクリンチする運用からの脱却が表れていると思います。

■ ひふみ投信の決定係数(250日)の推移

TOPIXに対する感応度は0.742。TOPIXによる値動きの要因は十分に低い水準です。
上昇基調にありましたが一息ついた感じです。

■ 2013年7月末時点での組入上位銘柄

情報・通信、輸送用機器、建設の比率が上昇し、小売、サービスの比率が減少しました。

GMOペイメントゲートウェイはネットの決済を行なっている会社。最近決済額が増えてきている。
電源開発は石炭発電で世界最高水準の効率の技術がある。日本農薬、クボタは農業関連。

オリンピック関連では東京開催になったことも想定して少し組み入れてるそうです。

■ 概要
 過去1ヶ月  6.00%
 過去1年   51.13%(R&I騰落率ランキング 303位  R&I安定性ランキング 17位
 過去3年   73.79%(R&I騰落率ランキング 13位  R&I安定性ランキング 16位)
 純資産総額  79.99億円
 組入銘柄数  79(前月比+5)
 株式比率   86.16%
 現金比率   13.84%

妖怪だるまを現物分配でいただいちゃいました!2013年08月10日

鳥取県境港市の地域振興として元参議院議員の田村耕太郎氏が発起人となって妖怪だるまのファンドが立ち上げられました。ミュージックセキュリティーズでファンドが募集され、nendoがデザインした妖怪だるまが制作されたのですが、残念ながら売上は伸びず第一弾の12種類で販売は終了しました。

ファンドは既に償還済みで一口3万円に対して21,647円(-27.84%)が返ってきました。
でも、このファンドはこれで終わりません。元本を割れた場合は現物での分配があるのです。

今回、一口あたり3体の現物分配と追加投資家特典としての妖怪だるまをいただけるという事で合計10体の妖怪だるまをいただきました。

ずらっと並べてみるとかわいいです!


目玉の親父&鬼太郎

猫娘&ぬりかべ

子泣き爺&砂かけ婆

うわん&一つ目小僧

朱の盆&ぬらりひょん

お金の上ではマイナスでしたが、だるまもたくさんいただけたし楽しいファンドでした。

第二回ひふみの社会科見学 「牛丼対決」 〜アタマと胃袋を鍛えよう〜2013年08月10日



東京駅周辺の吉野家、すき家、松屋で牛丼を実際に食べ比べてみた後に財務内容や株価の分析を行う「アタマと胃袋」を鍛える内容で開催しますとありました。

これまで機関投資家向けに開催してきた工場や店舗見学のスピンオフ企画とありますが、さすがに機関投資家向けに牛丼対決はやってないと思います・・・。個人向けだからこそできるお遊び企画ですね。
あまりのバカバカしさに先約をキャンセルし、自分も参戦することにしました。牛丼3杯というところが常識を超えていていいですね。

18時30分にレオスに集合ということでいそいそと会社を出たものの10分ほどの遅刻をしてしまい、着いた時には牛丼店を周る順番とチーム分けの説明でした。荷物を置いていざ一店目の松屋八重洲店へ。

男性だけなんだろうなと思っていたら3名の女性が参加していて、自分のAチームは男女2名ずつでした。
牛丼屋は学生の頃以来という人と初めてという人。やっぱり女性に牛丼屋は敷居高いんですね。
華原朋美の影響で吉野家に女性というのも増えたように感じていたのですが。(うちの奥さんも牛丼屋には行けないと言ってますけど)あとはいっさんさんが一緒でした。

Aチームの引率はイノシシ大介の異名をとるアナリストの栗岡さん
松屋前で写真を撮って意気揚々の4名の前に最初の一杯が。ちなみに、松屋とすき家にはミニがあるのですが、あわへーたさんが全部並にする!と豪語していたので私も負けじと全店舗並にしてみました。

・・・味噌汁も飲んでこの一杯で既に満足した感じになりつつ腹ごなしがてら吉野家八重洲通り店へ歩きました。

吉野家は三店舗の中で一番ボリュームがある感じがします。
始まる前からここがヤマだろうと思っていました。あわへーたさんに対抗して並3杯に変えたのでヤマが山脈になる誤算はありましたが・・・。

牛丼と言ったら吉野家でしょって思うのですが、時間が悪かったのか思いの外しょっぱかったです。
いつもは玉子をかけているので余計にそう感じたのかもしれませんが、煮詰まってた感がありました。

始まる前は楽しく話ながら松屋に向かっていたのに二軒目では既に参加者から覇気が消えていました。
ちなみに女性陣は肉っぽくて厳しいとの感想を残していました。

最後は〆の牛丼を食べにすき家京橋一丁目店へ向かいます。
と言っても横断歩道渡るだけなんですけど。

ここでカメラマンの藤野さんと合流。同じく3杯目というのになぜか元気一杯の藤野さん。
対してAチームはみんなカラ元気で写真に収まります。

〆も並を注文。メニューが見やすいとか、デザートが食べたいとカウンターで待つ間に生き返る参加者。
店舗の雰囲気が明るいことも女性には受けが良かったようです。


牛丼の器を見て「かわいい!」という感想が出た直後に自分のところに届いたミニ牛丼を見て「これでミニ・・・」と絶句する姿や、食べながら気づくとため息をついているという見事なやられっぷりも見られました。

藤野さんはおろしポン酢牛丼を早々に食べ終えて撮影に復帰。
比較の為にストレートな牛丼を食べてましたが、おろしポン酢とかさっぱりしてて良さそう。

という事でどうにか対決を終えました。

しょっぱいものを続けて食べたのでアイスが食べたい!という声が出て帰りにセブン-イレブンに寄り道。
自分も甘いもの補給ということでpinoを購入。レオスに戻ってからアイスを食べてようやく復活できました。

まず各店の牛丼や接客などについて採点表に記入した後はグループディスカッションをしました。


参加者の採点表を元に割り出された結果です。
肉やごはんといった個別ではすき家に分があるものの、牛丼としてのバランスとしては王者吉野家が高評価。店内の雰囲気がすき家は良い反面、店員が唯一二名で待ち時間が長かったという声もありました。

続いてアナリストの八尾さんから投資の視点として大事なこととして以下3点の解説がありました。

 ・対象業界の分析
 ・競合他社比較
 ・株価比較

外食業界は32兆円の売上がありますがデフレで全体のパイが縮小する中伸びているのがファーストフードとテイクアウト
外食産業は参入障壁が低く、商品や店舗外装などもすぐに真似をされやすい激戦区
消費者にとっても牛丼だけでなく、中華やフレンチ、イタリアンなど選択肢は多い
そんな中でいかに原材料を安く仕入れて店舗運営を効率化するか?

吉野家
 ・築地市場で生まれた食堂が発祥
 ・西日本に強くビルイン4:ロードサイド6
  関西では何かした時に吉野家の牛丼で支払うと八尾さんが話してました。並か大盛かで揉める(笑)
 ・対象顧客は独身男性中心
 ・牛丼に強いこだわり
 ・白ワインで味付けした薄味

ゼンショー(すき家)
 ・社長は吉野家出身で総合フードサービス ファミリーレストランなども幅広く展開
 ・地方が強くビルイン3:ロードサイド7 全て直営 店舗数最大
 ・対象顧客はファミリー層
 ・牛丼以外も充実
 ・濃い味

松屋フーズ(松屋)
 ・定食屋からスタート
 ・東日本の都市部で強く東京では最多 ビルイン7:ロードサイド3
 ・対象顧客は独身男性
 ・牛丼もある定食屋
 ・薄味で味噌汁つき

牛丼屋は基本的には客単価を下げて回転率をあげるビジネスモデル
デフレモデルの終焉が見え始め、新しい付加価値が必要ではないかとのことでした。

【感想】
牛丼を3杯食べた後に企業分析の勉強をするというバカバカしい組み合わせに釣られて参加しましたが(2杯だとバカバカしさが足りなくて参加しなかったかも)、食べ終えた直後は満腹で思考能力も著しく低下していたのがグループディスカッションのあたりから徐々に回復し始め、最後の八尾さんの解説の頃にはすっかり楽しみながら勉強モードに。

売上と売上高営業利益率の推移を表すグラフを見せて頂きましたが、外食産業企業の目指す姿がはっきりと見やすく、とても参考になりました。あのグラフは自分も使ってみたいと思います。

スターバックスやドトールのようなカフェ対決もいいね!なんて話をしていましたが、牛丼のインパクトを超えるものはなかなか無いような気もします。こういう事をやってるから余計に漢の投信、ひふみ投信というイメージがつくのかも(笑)

今回の企画提案者の藤野さんから、ベンチャーらしくこれからもこういったイベントを続けて行きたいので何かアイデアがあったら公式、非公式問わず連絡して欲しいと話されてました。

振り返ってみると12名程のイベントで参加者同士もわいわいと楽しみながら参加できました。
(振り返らないと食べている最中のどよ~んとした気持ちが先に来ます)

何より、ネタとしては格好の素材でしたのでブロガーとしては参加しないわけにはいかないだろ!というのが正直なところです。見学+学習という組み合わせは大人になってからやってみると学生時代とは違って楽しいんですよね。自分が興味のあるものしか参加しないからってのもあるんでしょうけど。

また、楽しい企画があったら参加したいと思います。

P.S
8月10日(土)13時時点で全くお腹が空いてません・・・三食分食べたようなものだからな。

READYFORでガーナ120人の子どもに学用品を届け、家族100世帯に農業トレーニングを行うプロジェクトが成立しました!2013年08月11日

NPO法人ACEがクラウドファンディングサイトREADYFORで募集していたガーナで子どもに学用品を届け、家族には農業トレーニングを行うプロジェクトが無事目標金額の200万円を達成しました。

私もこのプロジェクトに1万円寄付しています。

READYFORは購入型クラウドファンディングサイトに分類され、目標金額に達しなかった場合は寄付金はNPOに渡されず、支援者(寄付した人)には一切課金されないシステムです。
その一方で寄付金に応じて支援者には支援地域で採れたカカオを使ったチョコレートだったり、活動報告会への招待といった特典が受け取れるようになっています。

NPO法人のサイトで直接寄付するよりも何かがもらえるというお得感があったり、プロジェクトが限定されるのでお金が何に使われるのかより明確であったり、なによりもそのNPOのことを知らない人でもクラウドファンディングサイトで何かいいプロジェクトがないかな?と探しているうちに心に響くプロジェクトに出会うことがあるかもしれません。

新しい寄付の形として注目を集めていますが、欠点としてはクラウドファンディングサイトへの手数料とNPO法人の運営管理費の二重取りになったり、支援者への特典にもコストがかかるので純粋に現地に届く額はいくばくか小さくなるという点があります。

それでも多くの方にプロジェクトやNPOの活動を知っていただくことができるというのがクラウドファンディングのいい点だと思います。

今回のプロジェクトはアフリカとインドで児童労働問題の解決に取り組んでいるACEがカカオ農家100世帯の農業技術指導を通じて貧困から抜け出す支援をしつつ、子どもには学校で教育が受けられるように支援を行います。

チョコレートの原料であるカカオの生産に多くの子ども達の労働が関わっていることを少しでも多くの人にまずは知ってもらい、もし余裕があれば寄付をしてみて欲しいと思います。

8月10日は”はっとの日” はっと食べ歩きin吉祥寺に行って来ました2013年08月11日

東日本大震災で被災した丸光製麺(旧丸光食品)さんを応援しようと集まった方達が東北の郷土料理「はっと」の持つ潜在力に気づき、様々なレシピを開発しました。(→はっとレシピ企画部

活動はそこに留まらず、更には8月10日を「はっとの日」とすべく奔走し、日本記念日協会で正式にはっとの日が登録されました。

そして迎えた8月10日、吉祥寺では1日限定ではっとを使った料理を提供するはっとの日食べ歩きイベントが開催されました。昼間は酷暑と前日の牛丼対決でお腹が全く空いていなかったので夕方から自分も行って来ました。

豆乳ゴマダレはっと(エプロン
ハモニカ横丁の中では異質なおしゃれな内装のお店で、料理も美味しかったです。
ゴマダレと豆乳のやさしい味がはっとによく合います。


エプロンさんはおでんも美味しかったです。


どのおでんも一手間加えてから出されます。

割り箸はワリバシカンパニーの間伐材割り箸でした。

とりがんもと地場野菜はっと煮(エイヒレ
泡盛と一緒にいただきました。


はっとの冷たいスープ仕立て(Taihiban
〆はTaihibanではっとの冷製スープ。トマトベースのさっぱりとした仕上がり。

和食中心に三店舗回りましたが、はっとって確かにいろんな使い方がありそうだなと思いました。
自分以外にもはっとメニューを食べ歩きしている人がいて楽しいイベントでした。