ファンド定点観測 2013年6月:結い21012013年07月24日

鎌倉投信が運用する結い2101の6月を振り返ります。
参考資料は結いだより第40号です。

■ 今月の巻頭特集
投資先のいい会社訪問として6月30日に開催されたサクセスホールディングスさんへの訪問がレポートされています。私も参加しましたが、実際に保育園でふんだんに間伐材の遊具や家具が使われているのを見たり、柴野社長のお話をじっくりと聞くことができて良かったです。当日のレポートは当ブログでもまとめています。


■ 第4回「結い2101」受益者総会
8月30日に開催される受益者総会に新規に組入れられたエー・ピーカンパニーの大久保常務、ベルグアースの山口社長も登壇されることになりました。午後は第一次産業をテーマにかなり盛り上がりそうです。

■ 新規組入のいい会社:エー・ピーカンパニー
塚田農場などの居酒屋チェーンを運営していますが、市場を通さず生産地から直接食材を仕入れることで第一次産業の強化と顧客にこれまでなかった鮮度と価格で料理を提供しています。

■ 新規組入のいい会社:池内タオル
タオル生産で有名な愛媛県今治市にあるタオル生産会社。池内タオルは自社が利用する電力の全てを風力発電によるものにしており、WWFから日本初のWindMade認定企業にもなっています。環境負荷には徹底的にこだわり、「オーガニックな会社をつくりましょう」を合言葉に経営されています。池内社長は第一回の受益者総会のパネルにも登壇されました。

■ 第四期決算と分配金
7月19日に結い2101は第四期の決算を迎えました。目標リターンである5%(信託報酬控除後4%)を上回っていることもあり、今期は1万口あたり500円の分配金が出ました。基準価額を見ると年率5%を上回った分の約25%に相当する金額でしたがどの程度の分配方針で考えているのかは確認してみたいと思います。

■ 純資産総額が50億円に!
7月24日に結い2101の純資産総額が50億円を突破しました!おめでとうございます!

■ 6月の売買動向
株式比率は新しくエー・ピーカンパニーを組入れたこともあり、56.4%→56.7%に微増しました。
現時点での非公開の組入会社は1社です。
債券への投資も新規に池内タオルを組み入れたことにより、2.3%→4.9%に増加しました。非上場の会社への投資については5%を上限に行うと運用ルール上定められていますので現行の純資産額においてはほぼ上限になっています。また、トビムシの債券への追加投資も行われ、組入比率の2位になっています。

社債への投資の場合、株式と違っていつでも購入・売却できるわけではないので一時的に上位に登場しますが、純資産額が増えるに従って相対的に下位に下がっていきます。結い2101では債券への投資については現金と比較しての運用利回り向上を狙い、年率10%以内のリスクで目標リターンの4%を実現する範囲で投資を行なっています。

■ 顧客数
 5,675人

■ 結い2101の日次リスク動向

250日の日次リスクにおいては10%をわずかに超えています。設定来でも9.4%と、そろそろ想定リスクの上限に近づいているものと思われます。

■ 結い2101の資金流出入


6月は1.3億円の流入でした。ほぼ積立分の流入になります。4月3.4億円、5月4.3億円の流入だったのが急に止まった感じです。

■ 結い2101の決定係数

結い2101と各インデックスとの感応度を示す決定係数です。
TOPIX、JASDAQいずれも0.6程度とかなり低い数値になっています。投資先の市場分散や高いキャッシュ比率などにより特定の市場の影響を受けづらいのが確認できます。

■ 結い2101のアクティブ・リスク

インデックスと比較してどの程度値動のバラつきがあるかを示すアクティブ・リスクはいずれも12%超と高い数値を出しており、決定係数の低さを裏付けています。

■ 資産構成比  *(カッコ)内は前月
 株式  56.7%(56.4%)
 債券  4.9%(2.3%)
 現金等 38.4%(41.4%)

■ 運用パフォーマンス
 過去1ヶ月  -2.82%%
 過去1年   27.78%(R&I騰落率ランキング 371位 R&I安定性ランキング 2位
 過去3年   38.6%(R&I騰落率ランキング 258位  R&I安定性ランキング 2位)
 純資産総額  45.70億円
 組入銘柄数  43(前月比 +2)


コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://shintoko.asablo.jp/blog/2013/07/21/6910362/tb

_ 高配当ETFで戦略的インデックス投資日記 - 2013年08月11日 06:29

個人的に「いいかも」と感じてブログ記事として紹介している独立系投信
実際のところ成績・結果はどうなのか投資家には便利で運用会社には恐ろしい企画です

国内株式に投資している独立系投信をTOPIXと競...