社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた2012年11月24日

1ヶ月くらい前に小暮 真久さんの『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』という本を読みました。(→ブクログに載せた感想はこちら

社会貢献=NPOがボランティアでやるものと思っている人が多いと感じているのですが、自分は社会貢献はビジネスの世界でも行えると考えています。

そもそも、ビジネスとして継続していくためには何らかの社会貢献的要素がないといけないものですし、どんなビジネスでも多かれ少なかれ社会貢献という要素を含んでいるはずです。

社会貢献の要素がビジネスに占める割合がどの程度なのかは企業によってマチマチですが、この本は元コンサルタントで、その後NPOを立ち上げた著者が社会貢献ではメシは食えないという現状を変えようと、社会貢献をしながらもしっかり稼ぐ仕組み作りについて書かれています。

社会を良くする活動に出資するインパクト・インベストメントについても触れており、この中で大事なこととして下記の2点をあげています。

「出資するからには自分の出したお金がどのようなベネフィットやインパクトを生み出したのか見たい」
「この団体を応援したい。出資するのは 楽しい、カッコいい」というブランド作り

まさにこれこそが自分が出資者側の立場で求めている事で、NPOへの寄付にしても、ミュージックセキュリティーズのマイクロファンドへの投資にしても、鎌倉投信の結い2101への投資においても重要視している点です。

金銭的リターンにおいて寄付 、マイクロファンド、ファンドそれぞれ違いはありますが、そこに社会的リターンと自分の満足度をプラスするとそれぞれ高いものを自分は選択しています。

この本でしくみづくりにおいて重要なことはなんでも自分たちだけでやろうとするのではなく、得意分野ごとに協業することとあります。

ビジョンを共有できる団体(企業やNPO)に得意分野は任せて、自分たちも得意分野で貢献することで実際に現状に即した形での社会貢献のカタチが出来上がっていくものだと思います。

本で書かれているエッセンスに関してはダイヤモンド社の書籍オンラインで5回の連載で紹介されていますので、ぜひ一読をおすすめします。(→こちら

12月6日(木)19時からダイヤモンド社本社ビルにおいて著者セミナーが緊急開催されることになりました。
著者の小暮さんのお話を聞けるだけでなく、本の中でも実例として登場した鎌倉投信の新井さんがパネルディスカッションにも登壇します。

セミナー概要
日時:12月6日(木) 19時〜20時30分
場所:東京都渋谷区神宮前6-12-17 ダイヤモンド社本社ビル9Fセミナールーム
参加費:入場無料(事前登録制)
定員:60名
詳細・申込は→こちら

第一部:社会をよくしてお金も稼げる仕組み「WInの累乗」について
    NPO法人TABLE FOR TWO international 代表 小暮真久氏
第二部:「留職プログラム」事例紹介
    NPO法事にクロスフィールズ 小沼大地氏
第三部:パネルディスカッション
 テーマ:関わるすべての人がWinを感じ取れるビジネスモデル「Winの累乗」を実践するには?
 ゲスト:日本マイクロソフト株式会社 業務執行役委員 牧野 益巳氏
     鎌倉投信株式会社 取締役 新井和宏氏