2012年10月末のポートフォリオ2012年11月01日

2012年10月末時点でのポートフォリオは以下の通りです。

【ポートフォリオ】

【過去3ヶ月の推移】

【10月の投資行動】
10月の投資行動で大きなものとしては、縁あって未公開株の第三者割当増資に出資させていただく機会を得ました。2004年8月にバークシャー・ハサウェイB株を購入して以来の個別株への投資、そして未公開株への投資としては個人的に初となるものです。
上場を目指さないとしている会社への投資で、純投資というよりは応援の意味合いがほとんどを占めていますが、本当に買いたかった株なので嬉しいです。そして、このような御縁をもたらしてくれた関係各位に感謝します。

maneoでの投資については一段落といったところで、あとは投資案件の償還を待つ段階 です。

投資信託の積立は以下の4本です。
 結い2101(鎌倉投信)
 ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
 コモンズ30ファンド(コモンズ投信)
 セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)

セゾン投信のセミナーに参加したことがなかったので、11月はスタートアップセミナーに参加して勉強してきます。

ひふみ投信第四期運用報告会レポート(1)運用概況と組入銘柄2012年11月03日

今日はひふみ投信の運用報告会に行って来ました。


日時:2012年11月3日(土) 10時~12時

場所:レオス・キャピタルワークス


電車が遅れて5分くらい遅刻してしまったのですが、ちょうど藤野さんの話が始まるところでした。

会場は満席で椅子を追加してなんとか入っている状態。

昨年は30名程でしたが、今年は倍の60名程はいたのではないでしょうか?


運用報告は藤野さん、その後マーケティング担当の白水さんからひふみ投信のサービスについて説明があり、残りが質疑応答という流れでした。


※ひふみ投信の第四期運用報告書はこちら



【ひふみ投信の概況(2012年10月1日現在)】

純資産額  :25.86億円 +74%

お客様数  :3,942口座 +118%

積立口座比率:63.23%  +12%


一般的に人口の20%の富裕層が金融資産の80%を持っていると言われている。

証券会社や銀行はこの80%に向けて営業活動を行なっているが、ここでフォローされていない80%の普通の人にも資産運用を届けたいというのがひふみ投信の理念。

ただ、この層は資産運用のニーズを感じていなかったり、どうしたらいいのかアクセスを知らなかったりするので知ってもらうための地道な活動をしている。

貯めながら増やす。貯金がない人でもお金を増やしていけるように。

SBI証券でひふみプラスという投信を姉妹ファンドを販売するようになった。こちらは500円から積立ができる。

まず500円からお金を貯める、増やすという楽しさや重要性を知ってもらい習慣づけを。


【コストについて】

信託報酬 :132円

売買手数料:44円

保管費用 :1円

合計   :177円


実質コスト=177円/期末基準価額(13,415円)=1.319%

昨年は1.638%だったので実質コストは低下した。

主な要因は売買手数料が下がったこと。昨年は東日本大震災があり、銘柄の入れ替えが多かったが今年はそういった事がなかったことによるもの。



【分配原資】

配当収益   :約2850万円

有価証券売買益:約1.27億円

1万円あたり :811円


第四期も分配金は出していない。

ひふみ投信は分配金再投資型の設定になっているため、1円もムダなく運用していただくため。


分配金の議論の他にいつまで運用をすればいいのか?という話もあるが、そういった事にも今後なんらかの提案をしていきたい。



【モーニングスターによる評価】

カテゴリー:国内中型ブレンド(33本)

リターン(1年):8.45%(2位)

リターン(3年):3.87%(1位)


リスク(1年) :15.42(8位)

リスク(3年) :13.71(2位)


シャープレシオ(1年):0.53(2位)

シャープレシオ(3年):0.28(1位)


ひふみ投信は上げ下げの少ない運用を目指している。

中小型株なのでリスクが高いと一部で誤解されているが、それは印象で実際は低リスク


リスクが低く、リターンも高いというあり得えない事が起きている。

それが高いシャープレシオに表れている。



【ひふみ投信の運用について】

ひふみ投信は官製相場に弱い。

金融緩和などのモルヒネを打つとそれに反応するような会社は買っていないため。

日銀や政府が悪いという論調も聞くが、個人的には違和感を感じている。

じゃあ、企業努力や本質的な価値はなんなのか?


日経平均やGDP、欧州問題などに影響を受けない会社を集めて守りを固めている。

金融緩和があった場合に対応はするけれども、基本観は異なる。

投資をギャンブルにしないこと。


ひふみ投信の型

・急騰相場   → ついていけない

・ボックス相場 → 得意

・急落相場   → ほぼ同じくらい下げる

・弱い下げ相場 → 少し下げるか少し上げる


今のようなボックス相場や弱い下げ相場に強い。


いい会社を組み入れればいいだけではない。マーケットを見てリターンとリスクの戦略を練っている。

ポートフォリオマネージャーとしての役目。

例えば、同じ30銘柄でも自由に運用して良いというと1年後には運用者毎に結構差が出る。


リスクについて大型株、中型株、小型株という考え方やセクターによる分散という考え方もあるが、ひふみ投信では価値観を分散している。

よく新聞記者やマスコミの人に藤野さんが注目しているテーマはなんですか?と聞かれるが特に設定していない。

テーマを設定して、外れてしまったらどうするのか?バクチではない。

ポートフォリオ全体ではバラバラのテーマに投資して価値観の多様化を図っている。


未来は当てられない。

前日のNYの相場を見てある程度の方向感を想像することはできても、それ以上はできないし1月先のマーケットの状況や為替などはわからない。



【組入銘柄の紹介:ジェイアイエヌ】

成熟したメガネ業界で革新を起こし続けている企業。


金融緩和してもギリシアがどうなっても関係のない業種。

最近は機関投資家や外国人が買うようになって株価のギャンブル性が高まってきた。

ひふみ投信は機関投資家や外国人が好みそうな銘柄を先んじて買うようにしている。

その頃はまだ株価もギャンブル性が低く、変動性が低い。



【組入銘柄の紹介:コシダカホールディングス】

成熟市場のカラオケに新機軸で旋風を巻き起こし、フィットネス事業も好調。


ジェイアイエヌもコシダカホールディングスも群馬に本社のある会社。

ひふみ投信は群馬比率がなぜか高い。

会社の規模を考えたら東京に本社を持ってきてもいいが、賃料の安い群馬に本社を置いているのはコスト意識がそれだけ高い裏付け。

「まねきねこ」はカラオケで日本一の規模。

郊外中心に展開しているので東京にいると気づかないかもしれないが、地方に行くといっぱいある。

居抜き物件に出店しているが、その定義がすごい。会社訪問していて今後は居抜きは難しくて建築物件が増えそうという話を聞いたが、この会社の言う居抜きは倒産したカラオケ屋を買うことで、機材もそのままで明日から営業できるようなもの。

普通の会社が居抜きというレストランなどの跡地を改装してカラオケボックスにする事は建築物件と呼んでいる。


カラオケボックスやフィットネスクラブを展開しているが、それは井戸端会議の井戸端を提供しているということ。

場所(インフラ)を提供して、面白いコンテンツは来た人が提供する。Facebookやクックパッドと同じビジネス。


フィットネス事業では60~70代の女性にプロテインが売れている。15億円も。

筋肉ムキムキになりたいのではなく、運動した後に疲れが残らないという評判から。



【組入銘柄の紹介:スリー・ディー・マトリックス】

バイオベンチャー。安全で使いやすい止血剤。


大豆ペプチド由来の止血剤を作っている。

従来の血液製剤では感染症のリスクがあるが、安全な止血剤を開発。製品化目前。



【組入銘柄の紹介:セリア】

飽和市場の100円ショップに新しい風を。POSを導入し、科学的な顧客分析で潜在需要を喚起した。


100円ショップ業界で2位。



【関連記事】

ひふみ投信第四期運用報告会(2)レオスの運用哲学、ひふみ投信のサービス

ひふみ投信第四期運用報告会(2)レオスの運用哲学、ひふみ投信のサービス2012年11月03日

ひふみ投信運用報告会レポートの続きです。(→前回の記事


日時:2012年11月3日(土) 10時~12時

場所:レオス・キャピタルワークス


藤野さんがセミナーの予定終了時間の10分前まで熱弁を振るい、質疑応答が少なかったですがその分懇親会でレオスの皆さんと個別にお話させていただきました。(シニアファンドマネージャーの湯浅さんとお話できたのも貴重な機会でした。)


ひふみ投信は投資家も増え、成績もしっかり残して脂が乗ってきているなという印象を受けました。

藤野さんが話されていた絶対値でもTOPIXでもライバルファンドにも勝てるだけ勝ちたいという姿勢に強烈なプロ意識を感じましたし、運用の裏側についてもたっぷりお話を聞けて勉強になりました。

自分にとってのコアファンドとして安心して投資ができるなと再認識しました。


大学生のアルバイトに企業の決算説明会に行ってもらうというのは面白いアイデアですね。

シャーロック・ホームズとベイカーストリートボーイズや明智小五郎と少年探偵団といった関係を思い浮かべました。学生さんにとっても就職する前にいい勉強になりますよね。


※ひふみ投信の第四期運用報告書はこちら


【レオスの運用について】

運用プロセス

 1.定量スクリーニング・投資アイデア

 2.企業面談 

 3.定量・定性分析、調査レポート作成

 4.チームディスカッション

 5.ポートフォリオ構築・管理


運用における3つの基軸

 ・”足で稼ぐ” Rheos Field Work 【定性・ボトムアップ&トップダウン】

   対話・現場を重視する企業への徹底的な調査、世界・歴史の流れを踏まえた市場・社会への調査

    

 ・”魚群探知機” Rheos Scoring Model 【定量・ボトムアップ】

   全上場企業を独自の定量基準で常時モニタリング


 ・”気象観測器” Rheos Market Direction Indicator 【定量・トップダウン】

   主要経済告の景気や相場をモニタリング


運用を標準化、産業化しようとしている。
職人でなくても運用ができるように。

(トヨタは職人でなくても自動車を組み立てることができる)


TwitterやFacebookのコメントを元に株式投資をするモデルが開発されたが、今後IT出身の運用会社が登場するかもしれないと考えている。


FMの佐々木のアイデアでアルバイトの学生を大企業の決算説明会に行ってもらうというのを始めた。

ある会社では社長が原稿を棒読みでアナリストも眠そうだったと。またある会社では社長がイキイキと話していてアナリストとも信頼関係を感じたと報告していた。

どっちの会社に投資したくなるか?

それですぐに投資をすると結びつかないが、調査を始めるキッカケにはなる。

学生にとっても勉強の場に。


RSMでは全上場銘柄を定量的に分析している。

上場銘柄3,600社を10分位に。最上位ランクを見るとひふみ投信に似た値動き。

ここから企業調査を絡めて絞り込んでいく。

企業がアクセルを踏み込んだ瞬間を捉える。


着眼点

 「大きく割安で高い成長性がある」「業績に変化の兆しがある」「株価に変化の兆しがある」

投資収益の源泉

 「成長・株価上昇の初動を捉える」「市場の非効率性(バリュー株効果、モメンタム効果)」


RMDIでは大きな景気の動きをモデル化

7カ国の先進国と4カ国の新興国の鉱工業生産、長短金利差、新規住宅着工件数など景気先行指標から構成される。


着眼点

 「右肩上がりからレンジ相場へ」「日本株のリスクオン、リスクオフは世界経済に左右される」

投資収益の源泉

 「資産配分効果」「企業選択の精度向上(ディフェンシブ型成長企業⇔景気敏感型成長企業)」



【今後の運用について】


株価 = EPS × PER


EPS:個別企業の利益

PER:成長期待


ひふみ投信ではEPSが成長するような銘柄を選択する。

PERにはギャンブル要素が含まれる。また人気銘柄が不人気になると叩き売られる要因にも。



【長期投資の神話の誤解】


・長く持てば上がるわけではない

・長期的に業績のあがる会社に投資していたら株価は上がる

・長期的に業績の下がる会社に投資していたら株価は下がる


日本株はダメという印象があるが、株価は上昇している会社の方が多い。

東洋経済の方も最新の四季報で最も出てくる言葉は「最高益」と言っていた。これは四季報を実際に見てみるとわかる。

大きいから安心ではない。



【ひふみ投信の考える有望株】


・リーマンショック後にも増収増益を続けている会社(924社)

・オーナー経営者か非オーナー経営でも強烈なリーダーシップのある経営者が率いている会社


投資するなら成長力があってPERの低い、株価水準の低い会社。


企業業績と株価を10年で見てみると概ね株価と業績が連動していることが見て取れる。

ソフトバンクのように業績に関係なく跳ねたり、売り込まれたりすることもある。(=市場のギャンブル性)

業績以上に株価が上がった場合は一旦売ってしまう。逆に業績以上に売り込まれたところで買い戻す。

ダイハツのようにリーマン・ショック後に業績が更に良くなった会社が良い。


株価と業績に関心のないサラリーマン社長は自分が会長になっても追い出されないように少し人間の小さな社長を後に据える。

→マトリョーシカ経営者


中国共産党ですら温家宝が隠し財産を築くくらいに資本主義。

日本の経営者は良くも悪くもクリーン。

収益をあげられない社長は悪。

住友化学は経団連の会長だが、株価は三分の一に。

三菱UFJフィナンシャルグループは株価が三分の一になってもまだ時価総額で見るとまだまだトップクラス。

まだまだ下げる余地はある。上がる余地ももちろんある。



【ひふみ投信のお客様】


藤野さんの熱弁で既に残り時間が10分というところで白水さんにバトンタッチ(笑)。


男性:80.9%

女性:19.1%


SNS上では漢の投信などと言われているが、セゾン投信も女性比率は30%程。決して男性向け投信というわけではない。

ひふみ投信という名前やパステルカラーを採用しているのも女性を意識したもの。

昨年よりも女性受益者が増え、運用報告会にも女性が来てくれるようになって嬉しい。(昨年の運用報告会は男性だけだった)


年代構成は30代、40代の資産形成層が中心。

資産形成ツールとして利用されている。


居住地


北海道・東北 6.28%

関東 55.6%

中部 10.42%

北陸 2.49%

関西 13.82%

中国 3.61%

四国 1.78%

九州・沖縄 6.00%


Facebookの利用率とも似ている。

福井県は0.05%と最も少ないので福井出身の方は地元の人に薦めて欲しい。


定期定額引落とし購入

自由つみたての導入で約60%のお客様がつみたてしていただくようになった。


初心者向けにひよこ塾というのをやっている。

ひよこ塾は自分(白水さん)が担当している。今日もひよこ塾の卒業生のお顔がちらほら。


ひふみの運用報告は月に2回行われて動画配信もしている。

運用レポート(隔週)とメールマガジン(ひふみ便り)でとにかく、毎週皆さんになんらかお伝えしている。



【質疑応答】

Q.TOPIX比でこのくらい勝ちたいというような目標はあるのか?


A.特にそういった目標はない。

 絶対値、TOPIX、ライバルファンド この3つにはとにかく勝ちたい。馬鹿みたいに勝ちたい。

  ライバルファンドA 弱気相場に強い

  ライバルファンドB 上昇相場に強い

  ライバルファンドC 円安局面に強い

 ひふみ投信は全天候型を目指している。ライバルファンドCとは弱いところを補完しあえる関係かも。



Q.IPO銘柄に市場で投資しているが、IPOには参加していないのか?


A.IPOに参加しているがなかなか割り当てが来ないので市場で追加購入している。

 初値がIPO価格よりも高くついても想定株価よりも安いと買っている。



Q.ファンドサイズが大きくなると影響があると聞いたが?


A.300億円くらいまでは今の体制でやれる。

 300億円~3000億円だと工夫が必要だが、その規模であれば運用体制も拡充できて経営も安定するので安心してもらえるのでは。


丸光製麺の気仙沼焼きそば2012年11月06日

東日本大震災で被災した気仙沼市唯一の製麺所「丸光製麺」さんが一関市に新工場をオープンして自社生産を再開しました。


この丸光製麺さん、ミュージックセキュリティーズさんの被災地応援ファンドで応援している会社でもあり、うちでも夫婦で出資して応援しています。

そんな丸光製麺さんの新工場 で生産された商品が10月27日(土)〜28日(日)にかけて東京国際フォーラムで開催されたにっぽん元気マーケットin東京国際フォーラムでも販売されていたので、気仙焼きそばを買ってきました。

残り3つというギリギリでしたが・・・

これが気仙沼焼きそば。二度蒸しすることで最初から茶色な麺が特徴です。

野菜と肉を炒めたら麺を投入します。

水を加えてほぐしたら粉末ソースを投入。

出来上がりです!

エッジの立った麺の焼きそばというのは初体験でした。
これは美味しいです!

次は天ぷらうどんが食べたいな〜。

そんな気仙沼焼きそばですが、なんとこの週末11月11日(土)〜12日(日)に東村山市の市民産業まつりにて試食販売をされるそうです。

お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね!

コツコツ#30に行って来ました2012年11月10日

11月7日(水)に開催されたコツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ #30に行って来ました。

コツコツもいよいよ30回!まだまだ続くとはいえ、感慨深いです。

11月は発起人のrennyさんと島田さんのお二人の誕生月という事でバースデーケーキも振舞われました。
でかい!
トシ・ヨロイヅカという有名なパティシエさんのお店のものだったそうです。
それまで知りませんでしたが、さすがに美味しかったです。

会では日本版ISAを知ってもらうための愛称は何がいいか?(日興アセットさんでは投資マル優と呼んでますが、会の参加者からは総じて不評でした・・・)

他にも、10月17日に開催した勉強会についてや、海外旅行の話など投資や投資以外の話をして楽しんできました。
運用会社の方に投資家側があそこまで説明できるのはすごい、愛を感じたとの感想を聞いて頑張ってよかったな〜と思いました。運用会社の方にはぜひ、投資家から長く愛されるような商品を作って欲しいと思います。

そして、じゃんけん大会ではコモンズ投信の伊井社長に提供いただいた「銘柄ハンター・小沼正則とコモンズ投信・伊井哲朗の新時代マネー運用・究極の銘柄選定メソッド入門」というDVDをGetしました!
あまりじゃんけんで勝ち残ることがないのですが、ここぞというところで8400円もするものを手に入れてしまいました。伊井さん、ありがとうございます!
感想はまた今度。

個人的に週末に予定が入ってしまって、なかなかコツコツ所沢を開催できていないのですが、12月こそは所沢でも開催したいと思っています。