斉吉商店 ばっぱの台所オープン記念海鮮丼食べ放題に行って来ました2013年05月01日

セキュリテ被災地応援ファンドで投資している斉吉商店さんのファンド出資者特典になっていた「海鮮丼レストラン開店時の開店パーティ」が4月28日()に開催されました。

前の日は一関に泊まって大船渡線で気仙沼まで行きました。
気仙沼駅では気仙沼のゆるキャラほやっぴーがお出迎え。

駅から20分くらい歩いて斉吉商店さんへ。

会場は斉吉商店の店舗2Fにあるばっぱの台所。ちょうどこの日がオープンでした。
和枝さんも嬉しそうです。

最初に社長からぐるっと一周、斉吉商店の建物の説明がありました。
もともとは漁具などを保管する保管庫だった場所を中小機構に土地を提供、その上にプレハブで工場などを建ててもらったり、都市計画区画上は工場は建設できないのでお惣菜販売の調理場として許可を取ったりと様々な苦労の末に今の姿があるそうです。また、デンソーさんから無償で保冷コンテナを借りていて、最近まではそれだけで材料から出来上がった商品の保管などを行なっていたそうです。

1階の工場部分はお店のエリアからガラス張りになっており、調理している姿をお客さんが見ることが出来るようになっています。これも斉吉商店さんのこだわりです。

お店には一旦は津波で流された斉吉の「吉」の字も展示されています。「吉」だけ見つかるなんて運命的なものを感じますね!

社員の皆さんひと通り挨拶が終わった後はいよいよ海鮮丼。社長自ら厨房に入って海鮮丼を振舞います。

盛り付け中

出来上がり!

豪華な海鮮丼がどーん。実は久々に作る海鮮丼でフカヒレを入れ忘れたそうですが二杯目にはしっかりフカヒレ入りをいただきました(笑)また、自分はイクラが苦手だったのですが、きっとここのお店のだったら食べられるという展開が待っているんじゃなかろうか?と食べてみたら本当に美味しく食べられました。神様ありがとう!

どの具材も美味しくて、贔屓目なしに今まで食べた中で一番の海鮮丼でした。

おかず(あざら、金のさんま、いわしの卯の花漬けなど)もそれぞれ美味しかったです。もっと大きなお腹が欲しいって言ったら怒られますが。

地元の小学生が最後に残ったかけらをじゃんけんで争ったというさんまのつみれ汁。

えびカツもえびを贅沢に使っていて美味しかったです。
被災地応援ファンド仲間の八木澤商店さんのみそパンデロウと木村屋さんの夢の樹バウムも思いがけず食べられて幸せ!

出資者から感想など話したり、逆に質問をしたり。
金のさんまのタレを持ちだした方に当時の状況をお聞きしました。
保冷車にはタレしか積まないほぼ空の状態で逃げたので浮き袋の役目を果たして人もタレも助かったというのはなんとも運命的だと思います。(しかもタレが見つかったのは社長の誕生日!)
車が津波に飲み込まれて流された時、たまたま民家に引っかかったところで屋根に飛び移ることが出来たけれども、その時目があった別の方は一瞬で津波に飲み込まれてしまったそうです。生き残ったからこうして話もお聞きできますが、本当に一瞬の差で生死が分かれたんですね。
斉吉商店さんとしては結果的にこのタレが見つかったことで鍋さえあれば金のさんまを炊けると復興への一筋の光となりました。

お腹いっぱいになった後はオリーブオイル漬けのワークショップ。

炭火焼のさんまと牡蠣が今回のオリーブオイル漬けの具材です。


ハーブや柑橘類はそれぞれ特徴が書かれているので自分の感性でビンに詰めていきます。

オリーブオイルを満たしたらファンドの資金で購入したスチームコンベクションオーブンで仕上げます。

5日間寝かすと食べごろという事でした。

お土産に斉吉商店の手ぬぐいと海鮮丼食べ放題に集まったファンド出資者と斉吉商店のみんなで撮った写真が貼られた色紙をいただきました。こういうのは嬉しいですね。


斉吉商店さんはセキュリテ被災地応援ファンドの中でも一番最初に募集開始になった3社のうちの1社です。自分も金のさんまのたれの話は毎日新聞の記事で読んで知っていたので、そんな苦労を乗り越えて復興を目指している会社なら是非とも応援したいと出資したのを覚えています。(→当時のブログエントリ

当時はいずれは海鮮丼レストランを開いて出資者を集めて開店記念パーティをするという計画を見て、そんな日が来たら嬉しいなと漠然と思っていましたが・・・震災から2年でここまで来られた事を本当に凄いと思います。

苦しい中から営業再開してくれたおかげで美味しい金のさんまや海鮮丼を食べられるようになりましたし、すっかりファンになって既に出資した金額以上に商品を買っています。
従業員の皆さんの挨拶をお聞きしていても、本当にこの人達の仕事が無くならなくて良かったなと思いましたし、被災地の雇用を守り、新たな雇用も生み出すきっかけになった被災地応援ファンドは改めていい仕組みだなと思いました。そして、自分のお金が世の中の役に立つ使われ方をしたのを目の前にして嬉しくなりました。

今回初めてお店に行き、斉吉商店の皆さんと一緒にばっぱの台所のオープンをお祝いできて幸せをお裾分けしていただいた気分です。ありがとうございました!