ファンド定点観測 2013年4月:ひふみ投信 ― 2013年05月15日
レオス・キャピタルワークスが運用するひふみ投信の4月の運用を振り返ります。
参考資料はひふみのあゆみ 2013年5月7日号です。
5月に開催された運用報告 ひふみアカデミーの動画(YouTube)は こちら です。
■ 4月の運用と今後の見通し
4月上旬までの保守的な運用から日銀の異次元の金融緩和策を受けてノンバンクや不動産セクターへの投資を拡大した他、安倍総裁とロシアとの関係改善を見込んで資源関係のビジネス拡大の期待から日揮を買い増ししています。
日揮は組入比率1位(3.05%)、ノンバンクのオリックスが3位(2.87%)、先月組入5位だったJPホールディングスは急ピッチで株価が上昇したため一部売却を行なっています。
日経平均株価については14000円をフェアバリューと考えており、現金比率15%は先行きに対して中立のポジションです。
■ ひふみ投信の日次リスク(250日)の推移
赤:基準価額
青:日次リスク(250日)
■ 過去3ヶ月の資金流出入
4月17日にはひふみマザーファンドの純資産額が90億円、4月24日に100億円、5月7日に110億円と順調に純資産額を増やしています。概算で7.17億円の純流入と随分入金も勢いづいてきました。
■ 2013年4月末現在の組入上位銘柄
■ 概要
過去1ヶ月 11.84%
過去1年 49.43%(R&I騰落率ランキング 128位 R&I安定性ランキング 11位)
過去3年 62.53%(R&I騰落率ランキング 10位 R&I安定性ランキング 11位)
純資産総額 69.21億円
組入銘柄数 69(前月比+3)
株式比率 84.89%
現金比率 15.11%
西粟倉村のミツマタが紙幣に使われます ― 2013年05月15日
岡山県西粟倉村のミツマタが50年ぶりに紙幣の原料として国立印刷局岡山工場へ納入されることになりました。
3年前に西粟倉村に移住してきた東馬場さんは間伐が進むほど森の中で増えていくミツマタを資源として活用する方法として和紙づくりに一から挑戦しました。
ミツマタを使った和紙づくりをしていく中で印刷局にミツマタを納入している別の業者から西粟倉産のミツマタを分けて欲しいという依頼を受けます。これをきっかけに印刷局へ直接納入の交渉を行い、ついに50年ぶりに西粟倉産のミツマタが紙幣の原料として納入されることになりました。
私が初めて西粟倉村に行った時もちょうどミツマタの花がきれいに咲いている季節でした。
しっかりと手入れされて地面まで陽の光が入るようになった森ではミツマタがあちこちに生えていて、まるで白い光が飛んでいるようなとても幻想的な光景でした。
その時、「ミツマタはお札の原料にもなるんですよ。いずれはそういった形でも出荷できるようになれば・・・」という話を聞いていたので今回の話は本当に嬉しいです。
間伐することでどんどん自生していくミツマタを東馬場さんが作っているあわくら和紙だけではなく、紙幣の原料としてもまとまった量が出荷できるとなれば、森から生まれる循環にまた一つ新しい要素が加わりますね。
森に手入れをすることでどんどん新しい何かが生まれていく西粟倉村の取り組みを今後も応援していきます。
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