西粟倉村のミツマタが紙幣に使われます ― 2013年05月15日
岡山県西粟倉村のミツマタが50年ぶりに紙幣の原料として国立印刷局岡山工場へ納入されることになりました。
3年前に西粟倉村に移住してきた東馬場さんは間伐が進むほど森の中で増えていくミツマタを資源として活用する方法として和紙づくりに一から挑戦しました。
ミツマタを使った和紙づくりをしていく中で印刷局にミツマタを納入している別の業者から西粟倉産のミツマタを分けて欲しいという依頼を受けます。これをきっかけに印刷局へ直接納入の交渉を行い、ついに50年ぶりに西粟倉産のミツマタが紙幣の原料として納入されることになりました。
私が初めて西粟倉村に行った時もちょうどミツマタの花がきれいに咲いている季節でした。
しっかりと手入れされて地面まで陽の光が入るようになった森ではミツマタがあちこちに生えていて、まるで白い光が飛んでいるようなとても幻想的な光景でした。
その時、「ミツマタはお札の原料にもなるんですよ。いずれはそういった形でも出荷できるようになれば・・・」という話を聞いていたので今回の話は本当に嬉しいです。
間伐することでどんどん自生していくミツマタを東馬場さんが作っているあわくら和紙だけではなく、紙幣の原料としてもまとまった量が出荷できるとなれば、森から生まれる循環にまた一つ新しい要素が加わりますね。
森に手入れをすることでどんどん新しい何かが生まれていく西粟倉村の取り組みを今後も応援していきます。
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