ファンド定点観測 2013年9月:ひふみ投信2013年10月08日

レオス・キャピタルワークスが運用するひふみ投信の9月を振り返ります。
また、10月8日(火)に開催されたひふみアカデミーにも参加したのでそちらの内容も。(動画はこちら

■ ひふみ投信5周年
先日もブログ記事にしましたが10月1日でひふみ投信は運用開始から5年を迎えました。
改めておめでとうございます!
また、今期も分配金は0円でした。(こちらもありがとうございます)

設定から5年が経過したことにより、資産形成応援団という投資信託保有に応じたキャッシュバックに近い仕組みが始まりました。
レオスWEBシステムにログインして「残高・取引紹介」を参照すると応援金の累計額が表示されます。
初回の応援金払い出しの基準日は10月7日(月)でした。次回は4月7日(月)になります。

■ 9月の運用と今後の見通し(ひふみアカデミーより)
9月は堅調な相場でしたが月末にかけてアメリカのシャットダウン問題が嫌気されたのと安倍政権への過度な期待がはげたことによる下落がありました。割りと上昇相場に弱いひふみ投信が月末に下げ粘ってほぼTOPIX並で終えました。

組入銘柄ではクックパッドやデジタルガレージなどの影響でTOPIXからのクリンチを外した効果が徐々に現れています。10月に入って相場は荒れ気味ですが、ひふみ投信にとっては有利な相場です。

オリンピック関連では7年後とはいえ既に湾岸地域の値上がりが始まっており、不動産業界も活況。
ネガティブとポジティブの両方の材料があり、日経平均は11月に下げて年末に14,000円程度でおさまるのでは。

ビックデータは注目を集めていてイベントをするとすぐに席が埋まる。
日本でもYahoo!が買い物革命をぶちあげたがあれはビックデータを取りに行ったものではないか。今のところぼんやりしているもののインターネットがそうだったように将来インフラのように必須の産業になる可能性がある。ひふみ投信では決済の勝ち組としてGMOペイメントゲートウェイを組み入れている。

ひふみ投信では猫の手、猫の目、猫の額に注目。ひふみ投信自体も自由で敏捷なイメージが猫っぽい。
猫の手:労働の外部化 被災地+オリンピックで人不足 ヒト、モノを抱えている会社
猫の目:素早さ    ネット化されても最終的には物流が大事 トラック運転手の高齢化が進んでいる
猫の額:ニッチ    参入障壁を作れる会社 田舎のビジネスホテル(共立メンテナンス)

実際、転職サイトに登録をしておくと案件がたくさん来るようになった

簡単な相場はないがユニークな中身で投資アイデアが次々わいてくる状態。
いいリズムで運用が出来ている。

オリンピック開催決定!どうなる?日本株と題したセミナーを開催。朝の運用部のミーティングのように参加者を交えてフリーディスカッション形式のセミナーです。
 10月15日(火) 19時〜
 10月25日(金) 15時〜

他に初心者向けのひよこ塾もあります。
 10月11日(火) 19時〜
 10月15日(火) 19時〜
 10月24日(木) 19時〜
 10月26日(土) 19時〜 @横浜

■ レオス運用部インタビュー
 今月のひふみアカデミーのナビゲーターはレオスのイノシシこと栗岡さんです。
 ナビゲーターに合わせてレオス運用部インタビューが公開されています。

■ ひふみ投信の日次リスク(250日)の推移
 :基準価額
 :250日リスク(日次)

9月30日現在 19.77%
リスクは20%近くまで上がったところで落ち着きを見せ始めているようです。

■ ひふみ投信の決定係数(250日)の推移

※10月10日 9月分に誤りがあったため修正しました
9月30日現在 0.767
TOPIXへの感応度を示します

■ ひふみ投信のアクティブ・リスク(250日)の推移

※10月10日 9月分に誤りがあったため修正しました
9月30日現在 11.52%
TOPIXの値動きとのバラつきを示します

■ 2013年4月〜9月末時点での組入上位銘柄

GMOペイメントゲートウェイ、日本農薬がこのところ安定して上位にいますね。
業種別では陸運、銀行、情報・通信、その他金融が増え、化学、その他製品、小売、輸送用機器が減りました。

■ 純資産流出入
 2013年4月  7.17億円純流入(流入21日 流出0日)
 2013年5月  9.03億円純流入(流入21日 流出0日)
 2013年6月  0.62億円純流入(流入12日 流出8日)
 2013年7月  3.55億円純流入(流入19日 流出3日)
 2013年8月  2.60億円純流入(流入19日 流出3日)
 2013年9月  1.91億円純流入(流入11日 流出8日)

 9月は8営業日で純流出。相場は上昇していたのですが、一旦売却する動きが出たようです。
 ファンドの純資産額は90億円を越えましたが新規資金は細りつつあるようです。
 先行きに不透明感がある時こそひふみ投信は強さを発揮する傾向があるので新規資金という援軍が
 どの程度入るのかにも注目したいと思います。

■ 概要
 過去1ヶ月  8.6%
 過去1年   57.66%(R&I騰落率ランキング 311位  R&I安定性ランキング 19位
 過去3年   90.98%(R&I騰落率ランキング 14位  R&I安定性ランキング 14位)
 純資産総額  90.64億円
 組入銘柄数  77(前月比+4)
 株式比率   93.78%
 現金比率   6.22%

現金比率はぐぐっと減って6.22%。攻めてます。