ファンド観測:結い2101(2012年12月)2013年01月12日

鎌倉投信が運用する『結い2101』の2012年12月の模様を振り返ります。
参考資料は結いだより第34号です。(→ こちら

【今月のいい会社紹介】SHOEI
今月のいい会社はバイクなどで使われる高級ヘルメット製造のSHOEIです。
正社員・非正規社員問わず同じ働きであれば同一給与な上に5年以上勤務していて本人が昨日すると正社員登用への道が拓かれるそうです。
かつて経営破綻したSHOEIですが、大変な苦労をして再建を果たし現在ではリストラせずに製造業を続けるためにと無借金経営を貫いています。
また、製品となる高級ヘルメットは品質も高く、米国でのPL(製造物責任)訴訟を現時点で1件も受けていません。


【12月の売買動向】
結い2101では新規組入れとして介護事業のウチヤマホールディングスと教育・翻訳ソフトウェア開発のみらい教育研究所への投資をはじめました。
このうち、みらい教育研究所はトビムシに続いて非上場の会社への社債投資となりました。


【その他】
・今年は鎌倉投信が「(仮)ソーシャル・インパクト・レポート」を発行する予定だそうです。
 ファンドの金融的なリターンだけではなく、社会にどれだけインパクトを与えられたのか?
 をレポートするという試みを歓迎します。
 これはSRIファンドと謳っているファンドにも追随して欲しいです。

・昨年9月に開催された第三回鎌倉投信受益者総会の公式レポートが発行されました。
 結いだより新春特別号は→ こちら
 全29ページのボリュームで参加されなかった方にも是非読んでいただきたいです!

・NPO法人 いい会社をふやしましょうの創立記念シンポジウムが開催されました。
 (当ブログでの開催レポートは→ こちら

・NPO法人 いい会社をふやしましょうの経営理念塾が始まります。(→ こちら )
  第一回 1/25(金) 未来工業 瀧川克弘氏(満席
  第二回 2/20(水) アイ・ケイ・ケイ 金子和斗氏
  第三回 3/27(水) アチーブメント 青木人志氏
  第四回 4/24(水) 人とホスピタリティ研究所 高野登氏
  第五回 5/22(水) アニコム損害保険 小森信昭氏

・いい会社訪問ツアー エフピコ関東リサイクル工場
 3/13(火)に開催されます

【結い2101の日次リスクの推移】
 :基準価額
 :日次リスク(250日)

結い2101の1年間(250日)の日次リスクは12月末時点で6.5%になっています。
目標リスクは年間で10%ということなので、震災のような大きく株価が動く事が起きた場合に備えて平常時は更に低いリスクで運用がなされています。

【結い2101の資金流入出状況】
 :基準価額
 :資金流入出

ここ3ヶ月の資金流入出の状況です。
毎月積立の資金は約5千万円ほど入っているのがわかります。
基準価額を見ると少し下がった時にスポット買いが入っている傾向が見て取れます。
10月にまとまった解約があったようですが、それ以後はほぼ流入となっています。

【2012年12月現在の組入れ銘柄など】

【概要】
 過去1ヶ月  3.36%
 過去1年   9.59%
 過去2年   9.01%
 純資産総額  23.41億円
 組入銘柄数  40(前月比+1)
 株式比率   61.9%
 債券比率   3.9%
 現金比率   34.2%

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2012が発表されました2013年01月12日

東京カルチャーカルチャーで開催されたインデックス投資ナイトで投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2012 が発表されました。

バンガードのVTが昨年の6位から1位まで復活を果たしました。2009年のFund of the Yearに続いて二度目の受賞になります。
今年は竹川美奈子さんやカン・チュンドさんなどが米国バンガード本社見学ツアーに行ってその報告会が開催されるなど、バンガードの魅力を発信するイベントがあったのも復活劇の影にあるのではないでしょうか?

自分が2ポイントずつ投票した鎌倉投信の結い2101は4位、レオス・キャピタルワークスのひふみ投信は5位と昨年よりも順位を落としましたがベスト5にはランクインしていて根強い支持を感じました。
(もう一つ投票したトレンド・アロケーション・オープンは16位)

セゾン投信では2007年の第一回でFund of the Yearに輝いてから年々ランクが下がっていたグローバルバランスに代わって資産形成の達人がランクインしたのも印象的でした。

66人の投信ブロガーが投票したそうですが、今年は5つのファンドが10名以上の支持を集めたそうです。
運営委員長のrennyさんの総評にもありましたが、1位のVTよりも2位の外国株式インデックスeの方が投票者数では1名多かったという事もあり、投票した人の思い入れが現れたアワードだったのではないでしょうか?

Fund of the Year 2012
 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(バンガード・インベストメンツ・ジャパン)

受賞コメント:
実は今日はこんなに高い位置の賞をいただくとは思ってなかったのでびっくりしている。
確か二年前は3位でその前は1位だった。大変驚いているし、光栄です。
直前にPCトラブルなどもあったが、大変ドラマチックに演出していただき(笑)ありがとうございます。
前にも申し上げましたが、この賞をいただくのは大変光栄なこと。
投資家の直接のご意見をいただける賞というのは他にないためです。
ありがとうございました。

2位
 外国株式インデックスe(三井住友トラストアセットマネジメント)

受賞コメント:
このファンドは旧中央三井系のファンドで当社には他にSMTインデックスシリーズがある。
今年はSMTインデックスシリーズの信託報酬を引き下げたのでそちらが評価されると思っていた。
SMTシリーズもよろしくお願いします。

3位
 eMAXIS新興国株式インデックス(三菱UFJ投信)

受賞コメント:
リーマン・ショック前は投資家は10兆円の損失を抱えていたのがリーマン・ショックにより20兆円の損失となった。それが昨年11月にようやくトントンになり、12月には4兆円の黒字になった。
今年は投資が皆さんに有効であるということをここにいる皆さんのお力も借りて世の中に伝えて行きたい。

4位
 結い2101(鎌倉投信)

5位
 ひふみ投信(レオス・ キャピタルワークス)

6位
 SMTグローバル株式インデックス・オープン(三井住友トラストアセットマネジメント)

7位
 ニッセイ日経225インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)

8位
 野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型(野村アセットマネジメント)
 ※新興国株式と書いていましたが新興国債券の誤りでした。訂正します。

9位
 セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)

10位
 年金積立インデックスファンド新興国株式(日興アセットマネジメント)

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