ファンド観測:ひふみ投信(2012.08) ― 2012年09月05日
昨日はレオス・キャピタルワークスで開催されたひふみアカデミーに行って来ました。
Ustreamで動画配信されたもようはこちらで確認できます。(→こちら)
Twitter中継したのはこちらです(→9/4 ひふみアカデミーのまとめ)
月次レポート「ひふみのあゆみ」はこちらで確認できます。(→こちら)
8月の売買動向
組入上位銘柄の動きとしては7月に組み入れていた三菱UFJHD(9位)
は全売却。消費者金融に関する新たな法律が制定される可能性があるため。ジェイアイエヌとワイヤレスゲートは長期的には成長が期待できるが、短期的には値上がりしたため一部を売却。
シップヘルスケアホールディングスのようにディフェンシブ銘柄と呼ばれる銘柄の中にも成長が期待できる会社が含まれている。守りながら増やすためにそういった銘柄を買い増し。
2012年8月末時点の上位組入銘柄
今後の景気の先行きにはネガティブに考えており、ポートフォリオは内需・ディフェンシブ銘柄にシフトしています。
質疑応答でひふみ投信のキャッシュポジションの考え方についての質問がありました。
ファンドはとにかく株を常に目一杯購入しておいて、キャッシュポジションは投資家自身が行うのが効率的。キャッシュにも信託報酬がかかるのはもったいないという考え方があります。
それに対して、実務的な面からもファンドがキャッシュを持った方が「いい銘柄をいいタイミングで買うことができる」という回答が自分としてもしっくりきました。
キャッシュをコントロールすることでポートフォリオのリスクを調整するだけでなく、いいタイミングを株を買うために株を売ったお金をプールしておくという考え方です。
・投資家は「お金のコントロールができる人」という前提にたつのがモダンポートフォリオセオリー
・ひふみ投信の平均的な投資家よりはキャッシュポジションの調整がうまくできるのでは?
・実務的にも株を売ったお金で何を買うのか?という問題がある。
株を売ったその時にベストタイミングで買いたい株があるか?
売りたい時というのは売りのアイデアが集中する傾向があり、買いたいアイデアが生まれるまで
キャッシュで持った方が失敗が少ない。
【概要】
過去1ヶ月 0.29%
過去1年 2.46%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 16位)
過去3年 9.43%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 1位)
純資産総額 24.44億円
組入銘柄数 66(前月比+4)
株式比率 79.20%
現金比率 20.80%
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