政府の日本再生戦略に若年層の資産形成を支援・促進する内容が記載2012年08月01日

 7月31日に政府が決定した「日本再生戦略」における金融戦略として確定拠出年金制度の規模拡大や日本版ISAの導入、Jリートの規模拡大、世代間の資産移管など若年層家計における資産形成を促進する内容が記載されています。

2015年の中間目標
 ・企業型確定拠出年金導入事業主 1.7万社
   マッチング拠出導入事業所割合 10%、継続投資教育実質 65%
 ・ふるさと投資(地域活性化小口投資)プラットフォーム組成ファンド 総額50億円
 ・Jリート資産規模 40%増
  など

2020年までの目標
 ・企業型確定拠出年金導入事業主 2.0万社
   マッチング拠出導入事業所割合 20%、継続投資教育実質 80%
 ・日本版ISAの投資総額 25兆円
 ・ふるさと投資(地域活性化小口投資)プラットフォーム組成ファンド 総額150億円
 ・新興市場上場企業数 50%増(2010年度比)
 ・総合的な取引所でアジアNo1を目指す
  など

 重点施策として国民金融資産の形成支援を通じた成長マネーの供給拡大が挙げられており、教育資金や不動産の有効活用の観点から高齢世代から若年世代への資産移転を促す方策について検討するとも書かれています。
 コモンズ投信が中心になって政府に提言した内容がまさにこれですので、採用されるの早かったな〜という印象です。

 確定拠出年金制度(401k)の導入促進と継続投資教育実施率の向上というのは、これまで投資というものを経験してこなかった多くの人に対して最初のとっかかりを与えるという意味でも地味に意義深いものです。コツコツ参加者でも401kの導入をきっかけに投資の勉強を始めたという人がそれなりにいますし、そういう人は何年で何億円を目指すというような派手な投資ではなく、しっかり地に足のついた地道な投資方法を探し求めます。そういう人にとって401kはなかなかいい制度です。

 また、国内外の資産への長期・分散投資の促進により自助努力に基づく資産形成の支援・促進、家計からの成長マネーの供給拡大を図るとも書かれているので、資産形成層にとって後押しされるような施策の誕生が期待されます。(まずは日本版ISAでしょうか)

 官民連携によるふるさと投資プラットフォームの創設により各地の伝統産業やソーシャル・ビジネスなどの支援を対象にした投資ファンドの組成を後押しというのはミュージックセキュリティーズのファンドのようなものを想定しているのかもしれません。

 他には資産デフレへの対策としてはJ-REITや不動産投資の活性化で対応を検討しているようですね。

 家計の資産形成を後押しする施策がこれから誕生することを期待したいと思います。
 様々な分野でこれから日本を成長軌道に乗せるための取り組みが書かれていますので一読の価値はあると思います。(民主党政権がいつまであるかはわかりませんが・・・)

使えば使うほど森の再生を応援できる無垢のワリバシ2012年08月01日

岡山県西粟倉村の間伐された杉から生まれた割り箸の販売がニシアワーで始まりました。(→間伐材のワリバシ

無垢の木なのでグラデーションがキレイですし、香りもいいですよ。

 20膳で260円、40膳で500円〜です。

業務用などまとめて購入することもできます。

また、ワリバシカンパニーでは西粟倉村の他、岐阜県飛騨産の割り箸も販売しています。
寒い飛騨地方では目が詰まっているため丸みのある箸になっているそうです。

ワリバシのできるまでを見ると、西粟倉では間伐材のうち家具などに使えない端材をワリバシに、製造過程のオガコは地元の堆肥業者へ、飛騨では間伐材からワリバシに。使えない木材はペレットに。製造過程でできるオガコは地元の酪農家へと無駄なく使われているのがわかります。

間伐材から作られるワリバシは森に光を生み出し、暗い森から明るい森に再生を後押しして、地方に雇用も生み出します。使えば使うほど森にやさしいワリバシなんです。

マイ箸からワリバシに変えてみませんか?

他にも、岐阜県飛騨で始まったLIP(Life in Peace)では”間伐材割り箸”、”バイオバランス”と呼ばれる特殊な乳酸菌、使用済み間伐材割り箸から作られたオガコとバイオバランスを与えられた家畜の糞でできた”すごい堆肥”の循環によってつくられた野菜の販売を行なっています。

PVを見るとどんな活動かひと目でわかりますよ!→こちら

自分はワリバシファンド西粟倉共有の森ファンドを通じて間伐材ワリバシを応援しています!

2012年7月末のポートフォリオ2012年08月01日

2012年7月末のポートフォリオは以下のとおりです。

【資産配分】

【過去3ヶ月の推移】

【7月の新規投資】
7月はフロンティア市場と呼ばれている地域への投資を行いました。
かなり長い目で見て今後の成長にベットしています。

  シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンなどアセアン地域に投資
   中東とアフリカにほぼ半々で投資
  中国西域、バングラデシュ、スリランカ、モンゴル、カザフスタンなどに投資

【7月の追加投資】
株価が下がったところで下記のファンドの追加購入を行いました。
 ひふみ投信
 結い2101
 朝日Nvestグローバルバリュー株式オープン
 SMT新興国株式インデックス・オープン

【社会的投資】
ミュージックセキュリティーズ
 Kaien就労支援ファンド       1口(5万円)
 カンボジア4            1口(3万円)
 世嬉の一酒造 蔵とビールファンド   3口(1.5万円+応援金1.5万円)

 既存の投資先ファンドからのお知らせとしては、池内タオルに投資する『風で織るタオルファンド2012』の出資金で購入したタオル織り機2台が7月に設置が完了し、運転開始したそうです。そして、出資者特典のコットンヌーボータオルも到着しました。
 ワリバシカンパニーに投資する『ワリバシファンド』関連では6月から良品計画のカフェ Cafe&Meal MUJIで間伐材割り箸を利用しているそうです。だんだん広がって来ましたね!天然の無垢の木で作られた間伐材割り箸のネットでの一般販売も再開されました。

maneo
 UBIfinance世田谷エリア不動産担保付ローン          利回り5.0% 期間7ヶ月
 ウィンコーポレーション大手配送業者ドライバー支援ローン  利回り5.0% 期間2ヶ月
 柔道整復師振興育成会保険療養費立替金支援ローン      利回り7.0% 期間6ヶ月

【7月の積立投資】
 結い2101
 ひふみ投信
 DLIBJ公社債オープン(中期コース)
 コモンズ30ファンド
 かいたくファンド
 朝日Nvestグローバルバリュー株式オープン
 セゾン資産形成の達人ファンド
 大和マイクロファイナンス・ファンド
 

トップランナーが語る金融の今とこれから #12012年08月03日

慎泰俊さんの新刊『ソーシャルファイナンス革命』の出版を記念した「トップランナーが語る金融の今とこれから」というセミナーに参加してきました。



NPO Living in Peace 代表理事       泰俊氏

ライフネット生命 代表取締役副社長 岩瀬 大輔氏

ARUN 代表            功能 聡子氏

maneo 代表取締役社長         妹尾 賢俊氏


これだけの豪華メンバーが話されるという事でとても 刺激を受けたセミナーでした。


簡単ですがセミナーのメモをブログに残します。



岩瀬:

二年前に同じメンバーでセミナーをやって楽しかった。

今、欧米の金融機関が元気がなく、日本のメガバンクが海外で存在感を出してきている。ライフネット生命は新しい生命保険会社を模索している。



功能:

社会的投資について今日はお話する。

慎さんとは2009年に大和証券さんに呼ばれて話した仲間(→こちら

ARUNのビジョンは「地球上のどこに生まれた人も、ひとりひとりの才能を発揮できる社会」


社会的投資のプラットフォーム構築を目指している。

途上国の起業家に投資し、エンパワーメントと機会を提供する。


カンボジアに95年から10年間生活した。

当時は暗い表情をしていたが、だんだんと明るくなっていく変化の場に立ち会った。農業技術や医療など  寄付による支援活動を行なっていたが、普通のカンボジア人から長期的な活動に投資して欲しいという声があがった。

それが起業家とタッグを組み社会変革への気づき。


商業銀行とマイクロファイナンスの間に位置する中小規模の事業者に対する資金提供者がいない。

例えば地域の協同組合など。そこには大きな発展の芽がある。


事例として有機農業を行なっている  komaさん

小規模の家族経営の農家に近代的な有機農法

考える農民

農民の誇りを取り戻す

市場への流通はNGOではできないが、企業化してARUNが投資を行う

生産者と市場をつなぐことができた


komaさんはアジアのノーベル賞とも呼ばれている2012年度のマグサイサイ賞を受賞した。


起業家のコミットメントに賭ける。

事業の健全性も判断しているが。

最初は10名の出資からスタートしたが現在は80名まで拡大した。


社会的成果モニタリングが重要なポイント。

社会的インパクトをどう評価するか?


ソーシャルビジネスコンピテションや社会的投資の勉強会も開催している。

10/67にかけてソーシャル・インベストメント国際シンポジウムを開催するのでぜひ参加して欲しい。



妹尾:

お金の集め方が革命的なのがソーシャルファイナンス


お金が必要な人と投資したい人を銀行を通さずに主にネット上でマッチング


銀行を通さないのが革命的なのではない

金融業界のロングテール革命


事例1:

車いすユーザ向けのパーソナルモビリティのコンセプトモデルを開発するのに50万円必要だとする。VCでは小さすぎるがCAMPFIREでは156名から1,038,500円集まった。投資家への対価が寄付した額で変わる仕組みを導入。


事例2:

日本酒の酒蔵の醸造設備が被災  再建には2000万円が必要

銀行だと復旧する可能性について審査されたり、復興後の売上も審査される

ミュージックセキュリティーズでは個人から少額を集めることで2000万円を調達した。


事例3:

居酒屋を四店舗営業していて日本橋に新店舗を開業したい。資金は2800万円。

銀行は3年の成果がないと相手にしないし、飲食店はぶれが大きい。

maneoでは金利8.0%で個人から資金を集めた。


一般の人から少しずつ集める

いわば元気玉


特徴


お金が特定の大口投資家からではなく一般の人から少しずつ集められること。


クラウドファンディングとソーシャルレンディングはインセンティブが違う


寄付金により体験などを購入(日本ではCAMPFIRE) 

 →クラウドファンディング


金銭的対価を得る

 株式投資  →アメリカで成立したクラウドファンディング法案はこれ

 出資    →ミュージックセキュリティーズ 

 確定利回り →maneo   これがソーシャルレンディング


ソーシャルレンディングはみんな同じか?

投資先による違いがある

 個人、法人、特定使途特価型


maneoの案件

 1.担保付き案件

 2.入金パイプ確保案件(医療保険や売上金の入金口座など)


20127月の実績で32000万円を単月で調達している。

20128月は17000万円の分配を予定。



慎:

キーワードが4

 ソーシャル

 金融

 途上国

 インターネット


金融は実業の裏側だがバカにできない存在


ソーシャルファイナンスの背景

 ・ソーシャルネットワーク

 ・情報技術の進化

 ・知識集約型産業へのシフト


 コピーコストが0になった

 契約本数が増えてもコストが下がるので小口で数を多くできる事が大きい


 金融とコミュニティーは仲がよい

 信用に根付いたもの

 昔は二宮金治郎もグループで貸付をしていた。

     お互いに審査する。お金を貸す側の手間が省ける。


21世紀型でぐるっと昔に戻った

満足感は大事。

人間関係に根付いた満足感があると金銭的リターンが少し低くても満足する。

 →友人への貸付で金利とらないなど


起業にあたってのスタートアップの敷居が低いのも後押し


LIPの活動

1.途上国のMFIへ投資する

2.児童養護施設への資金提供をレバレッジをかける

   来年12月に一つ目の施設が出来る


後半のパネルディスカッションに続きます。

トップランナーが語る金融の今とこれから#22012年08月03日

慎泰俊さんの新刊『ソーシャルファイナンス革命』の出版を記念した「トップランナーが語る金融の今とこれから」というセミナーに参加してきました。(#1の続きです)

(感想)
パネルディスカッションではソーシャル系だと思われていたライフネット生命の意外な姿が見えてきました。また、金融ベンチャーに共通する悩みの世間への認知度と黒字化までのスピードについても、直販投信もそうなんだよな〜と思いながら聞いていました。

金融はITとは相性がいいけれども、ソーシャルとはあまり相性が良くないかもしれないというのは、ソーシャルメディアを使った口コミを期待している事業者にとって衝撃的かも。
確かに、 お金の話ってただでさえ他人にしづらいのにSNSで赤の他人にはもっとしづらいよね・・・。

金融ベンチャーに共感して、応援したいという熱心なアーリーアダプター層というのは、一般の人に認知された時に「この会社怪しいんじゃないの?」という目線に対してこれまでこんな人たちに支持されてきましたよって姿を見せることが存在意義なのかもしれません。
あとは頑張って口コミをしよう!ってことかな。

結局大きな流れになるには保険料が安かったり、金利が高かったりという商品性が大事で、多くの人にとって良い商品である必要があるってのは当然の事なんですけどね。

他には社会問題の解決に小さなお金を集めるのか?大きなお金で一気に取り組むのか?正解はないと思いますが、考えさせられました。

それでは、#1からの続きのパネルディスカッションです。

パネルディスカッション『金融の先にあるもの』


妹尾:

maneo200810月に開始

ようやく4000万円の黒字になった


慎:

アメリカやイギリスと比較して伸びないのはなぜ?


妹尾 :

日本はやっと事業者が揃ってきた段階


岩瀬:

アメリカも決して規模が大きい訳ではない

まだまだ事業として儲けられていない


妹尾:

残高ではアメリカでもまだ伸びる余地がある

アメリカでは借り換え需要が多い


慎:

既存の金融機関の代わりに使う人と違う人


妹尾:

銀行が手を出さない分野がkickstarter


岩瀬:

昔はもっと夢のあるものだったように感じる


妹尾:

maneoのブラックヒストリーを語ることになるが・・・

個人向けはディストレスに近い、デフォルトや延滞もある

貸し倒れコストで抜けるマージンが限りなく0に近い

審査5%くらい  事業の成長性が遅かった  時間との戦いでボリュームをどう作るか?

一旦パーソナルをやめて事業性へ移行

世界的に見て明るい未来から暗くなったのは世界的不況の影響


慎:

5%だと手作業の審査だとコスト割れ  自動化は?


妹尾:

スコアリングモデルで審査はほぼ自動化していた。

金利と金額はすぐでる

あとは書類審査

大量にさばけるが通る案件が少なかった

知名度がなくて1日数十件程度

体力的に耐えられなかった


慎:

一部の資金は寄付と投資のハイブリッドなどもあるが


功能:

ARUNは今6000万円ちょっと

全て個人のお金を出資  一つだけ法人

これで儲かると思うなと口を酸っぱくして言う

カンボジアは援助の対象でしかなかった

最近は土地を売るファンドなどがあるので勘違いされては困る

寄付してもいいと思って投資してほしい

仕組みについて応援の気持ちで

ただ、それだけでは回らない。事業とバランスを取りながらファンドのリターンだけでは回らない

規模をどう大きくするか?あとはスピード


慎:

投資に使えるお金と運営に使うお金があるが



功能:

ARUNは金融庁の免許はとっていない

そのため、二つのお金を一緒に管理している

社会的投資の仕組みを作り、会社の応援も兼ねている

実践を通してやっている仕組み作り


慎:

これから伸ばすための一番のボトルネックは何か?

出資者が足りない?投資先を探すこと?


功能:

世界的には投資先がないと言われている

ARUNは両方


妹尾:

ライフネットは広告についてどうしてる?

僕らはネット での口コミと雑誌の取材くらい


岩瀬:

メディアミックスはすべてのメディアをやってる


妹尾:

テレビで取り上げられると一気にくるが

そのうちどれくらい本物の投資家になるか?


岩瀬:

今はテレビでもどれくらい効果があるか計算が出来るようになった


妹尾:

ネットで金融ベンチャーがみんなぶち当たる壁
ネットだけ対象に広告すればいいと思っていた

岩瀬さんも同じように考えていたのか?

ライフネット生命はブレークスルーを起こす最先端の姿ではないかと注目している


岩瀬:

ライフネット生命にソーシャルという要素が入っているか?

ソーシャルファイナンスみたいな繋がりではない

今はただの通販になってしまっている。アクションはSNSに流れていない

保険に入ってるや、保険金受け取ったなどはなかなか人に話しづらい


慎:

ある程度ソーシャルな要素がある

応援したいという動機があるのでは?


岩瀬:

アーリーアダプターはそうだったが、テレビCMをした頃から変わっている

マーケティング的に応援団がいると強いが、ある程度からはノットソーシャルが強い

心臓部ではソーシャルが必要だが、ソーシャルメディアの限界はどこか?

安いのは前提条件で信頼できる会社か?の判断材料としてソーシャルの後押しがあるかも


慎:

他のものならできるのか?

USだと家計簿の共有などがある


岩瀬:

ネット金融はどこまでいくのか?

ソーシャル系では


妹尾:

金融機関の機能の一部をネット化するのは進むだろう

預金もローコストオペレーション化などは可能かも

総合金融機関の一部機能をローコストでというのは長いスパンではトレンド

ただし、時間がかかるのは現実的な問題で、更に既存金融機関への安心感がある。


岩瀬:

知ってもらえば解決できるということでもなさそう

kickstarterの方が多いのはなぜ?寄付でお金は返ってこないのに。


慎:

コミュニティーの力を使うには寄付とかの方が相性がいい?

盛り上がりやすい


妹尾:

保険も投資もあんまり人にいいやすい商品ではない


岩瀬:

ピュアな金融はITとは親和性が高いがソーシャル性はあまりない?


妹尾:

共感をうむのは事業

ライフネットは保険料が安いから入る、maneoはリターンが高いからやるって人が多い

ソーシャルで伝播して爆発させるのは模索中


慎:

お金のやりとりはハッピーではない

他人に対して「貸そうぜ」はなかなか言えない。返ってこなかったらというのも考える。


妹尾:

田舎を活性化してほしいという案件がある

経済合理性はともかく面白かった。共感を得られやすいのかもしれない。


功能:

普通の人にとってお金の流れは見えないもの

消費するものは身近だが、他は遠い

それが社会とつながったり、未来につながったり

共感をインプットできるというのがインターネットによってソーシャルなお金の流れを後押ししている


慎:

世界の中に数%存在している

ニッチなところにお金が届くようになった


岩瀬:

100億円で新しい金融機関を作ってと言われたら何をする?


慎:

人がいないリテールバンキング

セブン銀行に近い

ただATMしかない銀行

儲かると思うが、やりたいとは思わない


やりたいのは下剋上ファンド

児童養護施設の子に投資してバイト代も買い取って、社会にでたら収入の一部をリターンとして配当

PE的奨学金

リーダーシップのある子供たちを支援


妹尾:

うちの競合はSNSのやりとりを審査するような仕組み

逃げ場のない世界は怖い

コミュニティファイナンス

バーチャルなソーシャルではリアルでも逃げ場が無くなる

松本大さんもfacebookがネット証券をやったらお終いと言っていた


質疑応答


質問:

インパクトを与えるサイズまで持って行くのとソーシャルな関心は両立するのか?

金額が少し大きくなるとリターンも求められるようになる

小さいとリターンが優先度は小さくなるが


功能:

ARUN 一口50万円

目指しているのは持続的に回すこと

取り組みを実験中

世界的にも資金の集め方が違う

寄付で集めて投資と再投資するパターン、年間2%くらいの配当、それ以上のリターンなど

日本でソーシャルなお金の集め方を太くしたい

仮説では寄付ではなく、ある程度返ってくるのが良いのではないか?


岩瀬:

一口50万円では厳しいのでは?


妹尾:

入口は小さくても比較的大口の資金が集まりやすい

一口50万円だとそれなりのリターンがないと集まりにくいのでは?


岩瀬:

小口投資家はどんな感じ?


妹尾:

一件数万円を何件かやって、徐々に増やしていくイメージ


慎:

どう課題を解決したいか?

LIPのChance Makerでは認知を広げる必要があると考えている

そのため、小口寄付を集めると寄付する段階で考えてもらえる

地元の名士が一億円寄付という旧来のやり方だと世間には問題は知られないまま

本来税金で対応するべきだろうと考えている


岩瀬:

認知と寄付は別でも良いのでは?


慎:

最近は大きなお金への取り組みについても考えている



功能:

人は飽きっぽい

そんなに簡単ではない

大きなインパクトを与える太いもの

政府系の仕事からというのは必要だが、移り気な私たちが何かできるとしたら個人が動き出すこと

コミットする個人をどう掘り出してくるか?試している段階


妹尾:

最初は小口でも返ってくると膨らましてくる

最初は小さく大きくできるやり方もあるのでは?

近況報告をまめに行ったりメールマガジンを送ったり


功能:

ライフネットとはプロダクトとステージの違いではないか?


慎:

最初はコアになる人が必要


質問:

日本で資金を集めてペルーで貸し出す案があるがどう考えるか?


慎:

日本で資金調達する必要がない

やるなら人口密度の高い国がよい?


質問:

SBIなどは1%のリテール債などで資金調達を行い、投資を行なっていると見られている

maneoがソーシャルファイナンスを行う原資をリテール向け債券で調達していない理由は?


1%の金利では目線が合わない

参入するマーケットを知らないといけない

例えば香港のメイドさん向けに日本で資金調達している事業者がいるが、新参者が入れるほど甘くない

消費者金融はむしろ海外から撤退している

自分たちでもやりたいと考えていない



質問

政府系金融にどんな期待をしているか?



???:

政府系のお金はソーシャルインベストに流れている

これまでとは違った形でお金を出せる?


寄付は出しやすいが、投資や融資は出しにくい

もう少し長い目(10年?)で考えた世界銀行などのように

規模がもてるだけのメリットは政府系金融にあるのでは?


慎:

お金にプラスアルファとして技術提供など

日本からお金だけでなく技術者が来るなんてどう?と言われている


面白い例として、中国で村を株式会社にしたところがあり、成功事例となっている

この案は東北でも一回検討はされた


岩瀬:

JICAはひたむきだが美味しいところを中国などに持って行かれている

戦略を考えてもう少し上手にしては?



慎:

これからのアイデアについて一言



岩瀬:

黎明期で政府や調達側がまだ考えられる?


功能:

目指しているのは日本が世界の人たちと一緒に生きていて交換できる

みんながハッピーに

日本から発信する形でソーシャルファイナンスを

これからも固めていく


妹尾:

金融は黒子であるべき

実業の中でファイナンスがつく

実業を作るとことから始めてみたい


慎:

投資とコミュニティをつなげる

好きな会社や店をコミュニティでつなげる

会社を応援するコミュニティからお金を集める


岩瀬:

サマリーにお金をのせるようなイメージ


慎:

好きなスピーチにこんなのがある

ひとりのバカな男が裸で踊ると周りにいるみんなも踊る」というもの。

フォロワーが生まれると最初の一人はリーダーになり、徐々にみんなが少しずつ影響をもつようになる