ファンド観測:ひふみ投信(2013年3月)2013年04月11日

ひふみ投信の月次レポートの内容を紹介します。

 ひふみアカデミー動画配信(→ こちら )
 月次レポート「ひふみのあゆみ」(→ こちら )

ひふみアカデミーに二ヶ月ぶりに参加したのですが、今回は申込者が80名を超えたという事でついにセミナールームから机が撤去されて椅子だけになりました。レオスが丸の内に引っ越してきた当初は参加者も5〜6名で小さな会議室でこじんまりとやっていたのが昨年2月に藤野さんが『日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい』を出版した後に20〜30名前後に増え、大きなセミナールームでも寂しくないくらいの参加者になりました。

昨年末くらいの株価上昇のあたりから満席になって机のない予備席が常備されるようになり、ついに今回は机を全面撤去ということになってます。ひふみ投信(マザーファンド)の純資産額とセミナー参加者数がだいたい比例していて、それにつれて参加者の様子もだんだん変わって来ました。

今回は個別銘柄への興味は影を潜め、相場のテーマなどに質問の傾向が移っていました。普通に投資信託のセミナーに行くとよく出てくるような質問になったのを見てひふみ投信もマニア層から一般層の支持を受けるようになり、独り立ちできそうなところまで育ってきたんだなと嬉しくなりました。


■ ひふみアカデミー要約

昨年の野田政権の解散総選挙後ひふみ投信ではデフレ関連銘柄からインフレ関連銘柄に切り替えました。
直近3ヶ月ではTOPIXに勝っているものの、6ヶ月だとTOPIXに負けていて、1年以上だと再びTOPIXに買っています。

3月の業種別騰落率を見ると1位がその他金融業で僅差の2位に小売業が入ってきています。
円安になると内需の小売は不利というのが通説でしたが、これまで財布の紐がガチガチだったのが少し緩んだように見えます。大丸と松坂屋を運営するJフロントリテイリングの決算が発表されましたが、前年度比で+35%の最終利益。高額商品が売れているだけでなく、クレジットカードの利用状況を見るとこれまでは50〜60代の高齢者が高額利用者だったのが20〜40代へと移りつつあるとのこと。円安以上に消費の押上効果が現れています。

景気ウォッチャー指数も2012年11月から回復傾向にあり、景気の回復基調が見られます。アパレル関連も3月は昨年も二桁の伸び率だったのが今年も更に前年実績で二桁の伸びを示しており、2012年3月をピークとして景気が後退していたのは短い期間で回復傾向に向かったと見ています。

株価が上昇していますが、業績も同じように30〜40%の伸びを示していて実態の数字が加速しつつ株価も上昇しているので下落することは考えてはいるのもの、バブルという印象はありません。

新規組入れ銘柄としてダイフクを紹介。物流で使用されるピッキングなどのマテリアルハンドリングで世界トップシェアを取っている会社。日本企業の設備投資にダイレクトに影響する会社で日本の景気回復が大きな波になるだろうと見込んでの投資です。(ダイフクにちなんで質疑応答の先着4名に大福餅がプレゼントされました)

質疑応答も1時間たっぷりと時間があったので色々な質問が出たのですが、ひふみ投信の資産配分についての質問があり、キャッシュポジションの量に応じて相場への強気・弱気度がある程度わかるという回答がありました。

キャッシュ比率
 5%  強気
 10%  やや強気
 15%  中立
 30%  弱気

また、外国人投資家と呼ばれる存在ってどんな人なんですか?という質問には実は外国人と呼ばれるのには青目と黒目があって青目と言われるのは純粋に外国人。黒目と言われるのは外資系の金融機関で日本株運用を担当している日本人という回答がありました。言われてみたら外資系金融機関の投資担当者が日本人ってケースもあるよな〜と納得。

ここ5年くらい日本での運用から撤退する外資系金融機関が多くあり、香港で中国人がアジア株の一部として日本株を運用するという黒目も最近では存在するということでした。そういった人達は日本株について特に詳しい訳ではなかったためにアベノミクスの初期段階では素人のように有名どころをとりあえず買っていたのでインデックス銘柄が特に上昇したという事でした。

今後は日本でしっかりとリサーチしている投資家も日本株市場に戻ってきたため上昇する銘柄にも専門性が出てきたそうです。


■ 販売会社追加のお知らせ

4月10日にはひふみ投信の姉妹ファンド、ひふみプラスがあかつき証券で販売開始となることが発表されました。

ニュースリリース【レオス・キャピタルワークス】

これでひふみプラスはSBI証券、上光証券、カブドットコム証券、マネックス証券、あかつき証券の5社で販売されていることになります。日本版ISA口座対応はこれらの証券会社で期待できるのではないでしょうか?


■ ひふみ投信の日次リスクの推移
 :基準価額
 :日次リスク(250日)

250日リスクは12.46%。平常時にしては少しずつリスクも増加傾向にあります。


■ ひふみ投信の資金流入出状況
 :基準価額
 :資金流出入

3月は5億円の入金がありました。連続流入は54営業日でストップしましたが3月も流出は2営業日だけと継続的に資金が入ってきています。
4月10日にはひふみ投信の純資産額が60億円を突破、ひふみ投信マザーファンドの純資産額が85億円を突破していて、どちらも順調に育っています。


■ 2013年3月末現在の組入上位銘柄



■ 概要
 過去1ヶ月  9.35%
 過去1年   34.00%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 31位)
 過去3年   47.77%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 10位)
 純資産総額  55.11億円
 組入銘柄数  66(前月比+1)
 株式比率   88.43%
 現金比率   11.57%



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