投資家が「お金」よりも大切にしていること2013年02月26日


著者の藤野さんから献本いただきました。
ありがとうございます!

草食投資隊やひふみ投信のセミナーなど様々な場で藤野さんのお話を聞くことも多かったのですが、この本ではその中でも特に「お金」にテーマを絞って書かれています。

「お金」って生きていく上で使わずにはいられない存在でありながら、お金をたくさん持っている=なにか悪いことをしてお金を稼いでいるという印象を持たれがちで、でもお金はたくさん欲しいという葛藤を抱えた存在だと思います。

自分自身も学生時代は民間企業で働くのではなく、国連のような国際機関で困っている人のために働きたいと思っていたこともありました。その後、好きだったコンピュータ関係の仕事に就きたいという事でITエンジニアへの道を歩んだのですが、エンジニアとして働いているうちに自分の仕事だって社会の役に立っているという感覚がつかめてきました。

資本主義社会で豊かになるためには労働者ではなく、資本家の側に立たないといけないだろうという事で投資を始めましたが、その中でも心がけていたのは長く続くようにできるだけ清く稼ぐようにしようというものでした。

そのうち寄付や投資を通じて社会をよくする活動に自分が直接参加できない代わりにお金に働いてもらうという事も実感できるようになりました。

お金は使い方次第では人生を豊かにすることができます。
そして、自分が暮らす社会をよくする事にもお金を使うことができます。

お金や企業についてネガティブな報道や情報が溢れていますが、社会に出る前にお金や経済の本質について知るのはうってつけの本だと思いました。大人が読んでもこれまで考えてもみなかった世界が広がると思います。

 清貧ではなく、清豊を目指す
 投資のリターンはお金が増えることではなく、未来からのお返し

リターンをお返しという表現が個人的にはとてもしっくりきました。

本を買う前に藤野さんのこのコラムを読んでみて下さい


このコラムを読んで何か感じるところがあったとしたらぜひこの本を手にとってみて欲しいです。

お金や経済について考えたら今度は「会社」について考えてみましょうという事で最新版スリッパの法則
 『儲かる会社、つぶれる会社の法則』藤野英人
へと続きます。(こちらも献本いただきました。重ねてありがとうございます。)

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