奥播磨ファンド2012へ出資しました2012年09月02日

 兵庫県姫路市にある下村酒造店の日本酒造りを応援する「奥播磨ファンド2012」に一口出資しました。


 下村酒造店は全量純米蔵を目指す会に参加している酒蔵で、 「手造りに秀でる技はなし」の家訓を守って日本酒造りに取り組まれています。

 地元の酒造好適米である兵庫夢錦を使った酒造りにこだわりを持っており、単独でのファンド募集となっています。銀行からお金を借りた場合、1年しか借りられないためお酒を十分に熟成できていませんでしたが、ファンドを通じて3年間待ってもらえる資金を調達できた事で二年熟成のお酒を作ることができ、結果として売上も伸びています。

 出資者には日本酒がたっぷり3.6升送られる他、万が一日本酒の売上が振るわず元本を下回った場合は金額に応じて日本酒で更に送られます。

 真面目に日本酒造りに取り組んでいる酒蔵を応援できてたっぷり日本酒も楽しめるという事で毎年人気のファンドです。

【ファンド概要】
募集資金  2,490万円
資金用途  酒米の購入費用として
      兵庫県産酒造好適米「兵庫夢錦」72,870kg
      兵庫県産酒造好適米「山田錦」4,128kg
申込単位  1口5万円〜
期間    2012年11月1日〜2016年7月31日(3年9ヶ月)
出資者特典 対象銘柄純米酒の贈呈、蔵見学会への招待
      第一回 720ml×3本(生酒3種類セット) 2012年12月〜2013年2月頃
      第二回 720ml×2本(ひやおろし)   2013年9月〜10月頃
      第三回 720ml×2本(一年熟成)    2014年4月〜5月頃
      第四回 720ml×2本(二年熟成)    2015年4月〜5月頃
分配比率  リクープ前  売上の32.0%
      リクープ後  売上の2.9%
取扱手数料 出資金額の5.5%(税込)   ※事業者が負担する手数料です
運営手数料 出資金額の1.05%/年(税込) ※事業者が負担する手数料です

2012年8月末のポートフォリオ2012年09月03日

2012年8月末のポートフォリオは以下の通りです。

【資産配分】

【過去3ヶ月の推移】

【8月の投資行動】
 東京スター銀行の預金連動型住宅ローンを利用しているのですが、預金担保にしませんか?という案内が来ました。預金が住宅ローン残高分引き出し不可にロックされる代わりに不動産担保を解除するというものです。正直、銀行だけが得をする仕組みだな〜とは思ったのですがローン残高の0.2%をくれるというキャンペーンに釣られて申し込むことに。どっちにしろ住宅ローン減税期間が終わったら繰上返済するつもりだったので大きな問題ではないだろうと判断しました。それに合わせてロックされた預金は自分の自由にできなくなった事からポートフォリオから除外しました。

 また、ファンド担当者が退職してしまったかいたくファンドを全解約しました。組み入れているファンドは良いファンドだと思っているのですが、クローバー・アセットマネジメントは浪花おふくろファンド以外はセミナーなどの活動も停止してしまったのと、月次レポートもほぼ内容が無くなってしまったのもあり、このままかいたくファンドに投資するのは止めようという事にしました。口座も閉じるつもりだったのですが、積立の発注が銀行になされた後だったので9月にもう一回だけ買い付けが行われることになっています。解約資金はひふみ投信と結い2101に相場の状況を見ながら追加していくのが中心になりそうです。

 また、マネックス証券で保有していた朝日Nvestグローバルバリュー株オープン、SMT新興国株式インデックス・オープンを一旦売却しました。今後はセゾン資産形成の達人ファンドを外国株のメインにしたいと考えています。

 7月から久々に投資を再開したソーシャルレンディングのmaneoですが、8月も数案件に投資しています。スキームとして資金回収の可能性が高いと思われる保険療養費立替金支援ローンを中心に 投資しています。実は東京スターの劣後債ファンドも検討したのですが、解約できない期間が長いので見送ることにしました。

 ここには出てこない家計口座では国際投信のトレンド・アロケーション・オープンをマネックス証券で5日毎 (1日、6日、11日、16日、21日、26日)に積み立てることにしました。これまでは月一回の積立だったのですが、設定をいじっていたら月に複数回できることがわかったので、ちょっと神経質な設定にしてみましたw 実際には土日を挟むので、これでも2〜3営業日に一度買い付けることになっています。

JINS PCを1週間使ってみた感想2012年09月03日

 先日、JINS PCを売っているジェイアイエヌの田中社長のお話を聞く機会がありました。
 以前から興味のあったJINS PCについての説明を聞いていよいよ気分的にも盛り上がったのと、千円の割引券をもらった事にも背中を押され、ついに買ってきました。

 買ったのは東京駅八重洲店。実はセミナーでは穴場的お店も聞いたのですが、八重洲地下街という立地 もあってかほどほどの混雑でした。

 すぐに使ってみたかったので度なしのパッケージタイプのスクエア(ブラック)を購入しました。割引券使用で2,990円也。

とにかく軽い!
 これまでメガネをかけたことが無かったので違和感ないかな〜というのが心配でしたが、エアフレームというとても軽いフレームで出来ているので思ったほどは違和感がありませんでした。サングラスならかけたことがあったので、それと変わらない感じです。
 レンズに薄く色がついている事もあり、基本的に自席でしかかけていないのですが、たまにかけているのを忘れてかけたまま移動してしまうくらいです。

目は確かに楽になった
 かけた瞬間、視界がはっきりとわかるくらい暗くなります。パソコンの液晶モニターの明るい光はしっかり和らげる効果があって、外すとモニターがまぶしく感じます。目薬をさす回数が減ったのと、目の疲れは減ったように感じます。

書類仕事には向かない
 PCモニターを見ている分には良いのですが、そのまま調子にのって書類仕事に入ると視界の暗さが気になります。結果として、PC仕事の時はJINS PCをかけて、書類仕事の時は外すという事になります。意外にめんどくさいです・・・。

眠くなる?
 事前に聞いた話だとほどよい暗さで眠くなるという話もありましたが、それもわかる気がします。
 このまま目をつむって眠ったら気持ちいいだろうな〜ってほどよい暗さなんですよね。

感想
 なかなか気に入ったので週末に家で使っていたら 会社に持っていくのを忘れました。
 裸眼だとモニターがまぶしく感じたので1週間でJINS PC装着時の明るさに身体が慣れてしまったようです。(一日中ほとんどなんらかのモニターに向かっている生活を送っているから)

 値段もそこそこで買ってよかったなと思える製品でした。会社用と家用で別々にあってもいいような気がします。

 クリアタイプのレンズだとブルーライトは反射型になるそうなのでどうなんでしょうね
 気になるところです。

目論見書・運用報告書を読む(7)トレンド・アロケーション・オープン2012年09月04日

 目論見書・運用報告書を読むシリーズの第七弾は国際投信のトレンド・アロケーション・オープンです。
実際はまだ運用開始から5ヶ月程度で運用報告書も発行されていない若いファンドなのですが、自分の個人的な好みもあって特別編として選んでみました。


参考資料はこちら

 かえるさんもブログで取り上げていますね。


目論見書・運用報告書を読むにあたって、竹川美奈子さんが提唱するP-CCAP(ピーキャップ)の法則を用います。
 ・Policy
 ・Cost
 ・going-Concern
 ・Asset
 ・Performance

1.運用ポリシー(Policy)
  世界の多様な資産に分散投資します
  各資産の価格トレンドに基づき効率的な資産配分を行います
  下落相場におけるダウンサイドリスクの低減をはかります

  投資対象は株式、債券、リート、コモディティ、ヘッジファンドまで多岐にわたっていてこれらを
   高リスク資産(先進国株式、先進国リート、新興国株式、新興国国債、コモディティ)
   低リスク資産(先進国国債、ヘッジファンド、短期債券・キャッシュ)
  に分けて相場の価格トレンドに応じた配分を機動的に行います。

  また、外貨建て商品については対円で為替ヘッジを行うことで為替リスクを抑えます。

  資産配分の変化のイメージ図

  月次報告書で報告されている資産配分の例

  面白い仕組みだなと思ったのはダウンサイドリスクの低減として過去1年の下落率を元にキャッシュ
  ポジションを0%〜100%の間で調整することで最大下落率をコントロールすることです。
  これにより、暴落時にも100%キャッシュにすることで基準価額へのダメージをある程度のところで
  留めることができます。

  ダウンサイドリスク対策のイメージ図

  「価格変動幅は抑えた方がよい」イメージ図

  長期にわたって安心して投資し続けるためにはこういった下げ相場とあまり値動きが激しくないという
  のは重要な要素だと考えています。

  ファンドの設計コンセプトを見ると、国際投信でもこういうの作れるんだな〜と嬉しくなりました。
  っていうかネット証券のプロジェクトではこういうのこそ選んだほうが良かったんじゃないかな〜?
  資産倍増って感じじゃないけど・・・。


2.コスト(Cost)

 信託報酬 純資産総額に対して実質年率1.1515%程度(税込)(概算)
  委託会社       0.3150%
  販売会社       0.3150%
  受託会社       0.0315%
  投資対象投資信託証券 0.49%程度

 監査費用 年率0.0105%

 信託財産留保額 ありません

 購入時手数料 上限2.1%(税込)
  カブドットコム証券 ノーロード(0%)
  SBI証券       ノーロード(0%)
  マネックス証券   ノーロード(0%)
  楽天証券      ノーロード(0%)

 ファンド・オブ・ファンズの受け皿側のコストが年率0.6615%(税込)というのは頑張ったなと
 思います。販売会社に売ってもらう事を考えるとよほどファンドサイズが大きくない限りこの水準
 が下限に近そうに感じます

 組入対象となるアリアンツ・グローバル・インベスターズの運用するファンドもしっかりとリスク
 管理をしてくれるならいい水準だと思います。
 アリアンツは資産配分に専念して実際の投資に関してはETFを利用することで運用コストを下げて
 います。(9/5 追記 先進国国債は直接債券に投資しています

 購入時手数料も上限は2.1%に設定されていますが、大手ネット証券4社ではいずれもノーロード(0%)
 で購入することができます。

3.継続性
 信託期間 2032年1月23日まで
 繰上償還 設定後5年を経過した日以降において受益権口数が20億口を下回るか当初設定時の10分の1
      を下回ることとなった場合、信託期間中であっても償還されることがあります

4.純資産総額
 純資産総額 10億7百万円(2012年8月31日現在)

 当初設定時(2012年3月30日)は10億円で8月31日時点でも10億7百万円とそれほど純資産額は増えて
 いません。

 資産形成層向けにじっくり時間をかけた資産形成をというコンセプトのファンドですので、これから
 徐々に支持を拡げていって欲しいです。成績を伴って。

5.パフォーマンス
 2012年8月31日現在
  1ヶ月  +0.05%
  3ヶ月  +3.21%
  設定来  -1.52%

    基準価額チャート(QuickMoneyLifeより)


まとめ

 長期的な視点で投資を始めてはみたものの、思いの外自分は値下がりに耐えられないという人も多くいるように見受けられます。そういった人にこのファンドは向いているのではないでしょうか?

 某投信会社がスローファンドというコンセプトを打ち出していて良いことを言っているのですが、商品が残念という例もあるだけにこのファンドには期待しています。
 グロソブで高齢者のハートを鷲掴みにした国際投信が資産形成層向けに設計したこのファンドも売り方次第だと思うんですよね。ぜひ資産形成層の心も掴んで欲しいと思います。

 ちょっと前にバランスファンドが流行しましたが、資産配分を機動的に変えるというバランスファンドが最近のトレンドのようで、いくつかの投信会社から 登場しています。その中でもこのファンドはネット証券でノーロードで購入できて、信託報酬も高くはないレベルという事で長く付き合える商品だと思います。

 セゾン・バンガード・グローバルバランス・ファンドや世界経済インデックスファンドも良い商品なのですが投資初心者にとっては為替リスクを取り過ぎに感じます。(うちの奥さんの401kには先進国株インデックス70%、先進国債券インデックス30%を薦めた自分が言うのもなんですが・・・)

 このファンドの場合は外貨建て商品は為替ヘッジを行いますし、攻めというよりは守りのポートフォリオなんですよね。リスクを抑えたポートフォリオの方がリターンは良くなるという性質もあるのでファンドの積立を1本で楽に行いたいって時にいいのではないかと考え、実際にうちの家計口座での積立を行なっています。

【目論見書・運用報告書を読むシリーズ】

ファンド観測:ひふみ投信(2012.08)2012年09月05日

昨日はレオス・キャピタルワークスで開催されたひふみアカデミーに行って来ました。

 Ustreamで動画配信されたもようはこちらで確認できます。(→こちら
 Twitter中継したのはこちらです(→9/4 ひふみアカデミーのまとめ

 月次レポート「ひふみのあゆみ」はこちらで確認できます。(→こちら

8月の売買動向
 組入上位銘柄の動きとしては7月に組み入れていた三菱UFJHD(9位) は全売却。消費者金融に関する新たな法律が制定される可能性があるため。ジェイアイエヌとワイヤレスゲートは長期的には成長が期待できるが、短期的には値上がりしたため一部を売却。

 シップヘルスケアホールディングスのようにディフェンシブ銘柄と呼ばれる銘柄の中にも成長が期待できる会社が含まれている。守りながら増やすためにそういった銘柄を買い増し。

2012年8月末時点の上位組入銘柄

 今後の景気の先行きにはネガティブに考えており、ポートフォリオは内需・ディフェンシブ銘柄にシフトしています。

 質疑応答でひふみ投信のキャッシュポジションの考え方についての質問がありました。
 ファンドはとにかく株を常に目一杯購入しておいて、キャッシュポジションは投資家自身が行うのが効率的。キャッシュにも信託報酬がかかるのはもったいないという考え方があります。
 それに対して、実務的な面からもファンドがキャッシュを持った方が「いい銘柄をいいタイミングで買うことができる」という回答が自分としてもしっくりきました。
 キャッシュをコントロールすることでポートフォリオのリスクを調整するだけでなく、いいタイミングを株を買うために株を売ったお金をプールしておくという考え方です。

 ・投資家は「お金のコントロールができる人」という前提にたつのがモダンポートフォリオセオリー
 ・ひふみ投信の平均的な投資家よりはキャッシュポジションの調整がうまくできるのでは?
 ・実務的にも株を売ったお金で何を買うのか?という問題がある。
  株を売ったその時にベストタイミングで買いたい株があるか?
  売りたい時というのは売りのアイデアが集中する傾向があり、買いたいアイデアが生まれるまで
  キャッシュで持った方が失敗が少ない。


【概要】
 過去1ヶ月  0.29%
 過去1年   2.46%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門 16位)
 過去3年   9.43%(R&I騰落率ランキング 日本株アクティブ部門   1位)
 純資産総額  24.44億円
 組入銘柄数  66(前月比+4)
 株式比率   79.20%
 現金比率   20.80%