セキュリテナイトレポート(4) 西粟倉・森の学校(2012.09.14)2012年09月22日

西粟倉・森の学校 牧社長


この時のプレゼン資料は→こちら


岡山県西粟倉村では2008年に百年の森構想をたちあげ、次世代に森を伝える活動を始めた。2009年には地域を一つの経営体とみなす形に。年間300ha間伐を行い、税金(補助金)に頼らず50年計画で森をたてなおすと決めた。


人工林もあと50年手入れを行うと美しい森に育つ。


2012年、原木価格が急落したが原木市場への出荷ゼロを実現することで頑張っている。それは裏返すと全ての木材を地域で加工して出荷しているということ。


2009年に森しかなく、仕事すらないという状況で説明会を行った。挑戦者募集説明会。お金を出すか、人生を出すか?(笑)


全国から志をもった若者が集まってきた。共有の森ファンドを通じて423名の方に応援していただいている。ファンドメンバーから社員になった人も出ている。


間伐は年間50haから昨年で210ha。ニシアワー製造所は木材加工の未経験者12名が間伐材という元気のない木を加工することにチャレンジした。

ゼロから試行錯誤を繰り返し、二年間で間伐材加工のプロに。


木薫 東京で来年5つくらいの保育園に木の遊具を提供する。

木工房ようびも4名体制になった。家具作りは通常広葉樹を使うが、ここは檜の家具作りのトップランナー。


事業開始から2年で売上が1億円に達したのはテストなどに協力いただいたファンドメンバーのおかげでもある。若い人が集まって頑張っている。さらに村で家族になるケースも。子供も生まれている。


地域は大都市の下請けではない。


マーケティングの自前化で丸太を売るだけの村から最終製品を売る村へ。


国産材の需要があまりにも少ない。そこで新しい市場の開拓をしている。

木が好きという人はたくさんいるが、これまで家を建てる以外に使う場面がなかった。

そこで、置くだけで無垢の床板になるというユカハリを出した。

これはオフィスでの導入も始まっている。


50cm四方の木材でユカハリはできる。間伐材であってもこのくらいの大きさであれば木材にできる。

建築材にできない間伐材の有効利用。

西粟倉ではユカハリの他に割り箸もやっている。


日本にユカはまだまだたくさんある。


ユーザーが日本の森を再生させる。


西粟倉・森の学校も最初は売るものがなかったのでツアー収入が中心だったが、だんだんと工場が稼働している。

今は設備投資の真っ最中でいちばん苦しい時。


一つの有機体として間伐材加工システムが最初に完結するまであと二年。

地域完結型のモデルとして。それまでの資金をファンドを通じてお手伝いいただきたい。


 ユカハリファンドはこちら

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