ユニオン投信に資生堂労働組合が資本参加2012年09月27日

 長野県松本市に本社を構えるユニオン投信に資生堂労働組合の資本参加が発表されました。


 労働組合が運用会社に出資?と聞くと不思議な感じがするかもしれませんが、もともとユニオン投信自身もセイコーエプソン労働組合が母体となって設立された直接販売も行う投資信託の運用会社です。

 設立直後はエプソングループ労働組合の出資に留まっていましたが、昨年11月の国際航業労働組合、今年4月のツムラ労働組合、6月にJAM京三製作所労働組合と外部労働組合からの出資が続き、資生堂労働組合(1千万円)で6社目の資本参加となります。

 資生堂労働組合の赤塚執行委員長の言葉を読むと労働者の可処分所得を増やす活動の一貫として運用会社 への出資をすることについて内部から反対意見も出たり決して平坦な道のりではなかったようです。

 それでも最終的にはユニオン投信の理念が組合の目指す理念と一致していることなどの理由により、資本参加という事になりました。

 運用会社の母体が非営利団体の労働組合という世界的にも珍しいユニオン投信の今後に引き続き注目したいと思います。

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ASEAN投資祭りに行って来ました(1)ASEAN経済圏の魅力2012年09月27日

9月26日(水)に東証ホールで開催された第一回ASEAN投資祭りに行って来ました。


日時:2012年9月26日(水) 19:00-20:45

場所;東京証券取引所「東証ホール」

共催:モーニングスター、EMeye、ワールドインベスターズTV、東京証券取引所


第一部:世界経済におけるASEAN経済圏の可能性


坂本浩明氏:新興国投資情報ウェブサイトEMeye記者

坂根宏治氏:JICA-国際協力機構 東南アジア・大洋州部計画・ASEAN連携課長



EMeyeではどの国の記事が見られているか?

ブラジル 、続いてインドネシアが人気


ASEANの魅力について


アジアのGDPシェアが今後も増大する

中間層以上の人口の爆発的増加 家計所得5000ドル以上

メコン地域に若い人口が集まっている。

人口ボーナスが働く(インドネシアは2020年まで  メコン地域はもっと続く)


日本のASEANへの投資は倍増しているが、投資先地域は分散されている

インドネシアではサービス業が伸びている

ベトナムは日本に近く、パートナーシップもしっかり

カンボジアは最低賃金が低いので製造業にとって魅力

そして人が真面目で単純労働も黙々とやることができる純粋さ

現地で駐在する人からカンボジアに来てみて欲しいと言われる。


ミャンマーは世界中から注目を集めている

インドと中国に接してる地理的な意味合いも

インフラはまだまだだが将来へのポテンシャルがある


個々の成長からASEAN統合への動きがある

2015  これにより、インフラや制度が統合され、より魅力的なマーケットに

証券市場がどうなるか?

各国で証券市場を作っている

債券市場は統合への動き


ASEANに投資マネーを呼び込もうとしている

政府のお金だけでは足りないため民間セクターから

各国がどんな受け皿を作るかが大事になる


東西南北経済大動脈構想

メコン地域の物流を整備


海洋ASEAN経済回廊構想

港湾整備など

税関などの制度面でも整備


来年がASEANにとって重要な年

日本とASEAN交流40周年

インドネシアやマレーシアからの観光客も40%程の成長


アジア、ASEAN地域は親日的である

ASEAN投資祭りに行って来ました(2)個人投資家のためのASEAN投資入門講座2012年09月27日

9月26日(水)に東証ホールで開催された第一回ASEAN投資祭りに行って来ました。


日時:2012年9月26日(水) 19:00-20:45

場所;東京証券取引所「東証ホール」

共催:モーニングスター、EMeye、ワールドインベスターズTV、東京証券取引所


第二部:個人投資家のためのASEAN投資入門講座


カン・チュンド氏:晋陽FPオフィス代表

牧野義之氏:S&Pダウ・ジョーンズ シニアディレクター


ASEANというと日本人にとって馴染み深い

リクルートの雑誌「じゃらん」はインドネシアやマレーシアでは「道」という 意味。

じゃらんじゃらん散歩になる。

他にもオランウータン森の人など。


ASEANは福田首相との繋がりが深い


ASEANを構成しているのは10カ国

ミャンマー、ラオス、タイ、ベトナム、カンボジア、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、シンガポール、インドネシア


インドネシアはアメリカと同じくらいの横の長さ

言語、宗教、食べ物が多様


タイ仏教、インドネシアは世界最大のイスラム教国。


実はジャワカレーという辛いカレーはない

ジャワ島は甘いのが主流。

スパイシーなカレーはスマトラ島のカレー


タイで三菱自動車の合弁会社は年間7500億円の売上

直接投資が入っている国には投資機会が増えている

トヨタの合弁会社がインドネシアで100万円を切る車


ASEANから輸入しているもの

パイナップルの缶詰やコピー用紙、意外なところでは襖の75%ASEAN

仏壇もASEANが多い、他にもコタツの脚、部品


90年代にアジア通貨危機があった

その後投資マネーは中国、インドに流れたが、地道にビジネスは拡大している

ASEAN域内の貿易は約25%

域内貿易が多いので先進国の影響も受けにくい

ここ数年間は有望だったが中長期的には別


ASEAN投資で注意すべき点

外国人持ち株規制がある国がある

ETFで代替するのがよい

タイの洪水など地政学的リスクもある

指数は人気投票になるため、成長している企業が上位に入る


国の価値をどう判断するか?

ASEAN諸国には人口ボーナスがある

日本のGDP30%くらい

出来るだけ中長期的に投資する


エマージングの国は一気に上昇し、下落するので流動性は大事

ETFや投資信託を利用して流動性を確保する

為替コストが高いのでETFなどを使ってはどうか?

2009年から潮目が変わっ て株価も上昇し始め、アメリカでもそのくらいからETFを設定しだした


日本でもASEAN ETFをぜひ上場して欲しい