メガバンクで始めるインデックス投資2013年09月15日

Twitterでフォローしている虫とり小僧さん(@mushitori)のツイートにこんなのがありました。


自分の昔の姿を振り返ってみても最初はやっぱり証券会社に口座を開くのには心理的な壁がありました。
とはいえ、銀行には投資に値するような投資信託は見つからないという状況がずっと続いていました。

でも最近、少し流れが変わってきているように感じます。
相変わらず購入時手数料が欲しいんだろうな・・・という商品が中心ではありますが、資産形成層向けに低コストなインデックスファンドもインターネット専用で取り扱う銀行も増えてきました。

実際、メガバンクと呼ばれる3行はいずれも購入時手数料無料(ノーロード)で低コストなインデックスファンドを取り扱っていて、積立もできるようになっています。

だとすると、わざわざネット証券に口座を開いてまで投資を始めるのではなく、給与振込口座などで使っているメガバンクに投資信託口座を開設してそのまま取引するのもアリだなと思うラインナップの充実ぶりです。

簡単に各メガバンクの特徴をまとめると下記のようになりますが、どこの銀行を使ってもベーシックなインデックス投資(国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券)は始められますし、コストの差もそんなにあるわけではありません。わざわざ別の銀行や証券会社に口座を開く手間を省くことができますよというのが今回の記事の主旨ですので、今口座を持っている銀行で投資を始めてみてはいかがでしょうか?

※一つ注意点としてはインデックスファンドの買付はネット専用になっていますので、支店の資産運用相談コーナーに座って資産運用相談を受けながら購入・・・というわけにはいきません。ああいったサービスを受けるにはそれなりの手数料を銀行に支払う必要があります。

もちろんNISAにも3行とも対応しています。
銀行だと株式やETFには投資できませんが、多くの一般の人がこれから投資を始めようとするのであれば、無理に株式に投資できる環境でなくてもいいのかな?とも思います。

低コストな商品が揃う     三井住友銀行
千円から積立できる      三菱東京UFJ銀行三井住友銀行
為替ヘッジありに投資できる  みずほ銀行
バランスファンドに投資できる 三菱東京UFJ銀行
コモディティに投資できる   みずほ銀行
他行宛振込手数料が無料になる 三菱東京UFJ銀行(資産500万円〜)みずほ銀行(資産50万円〜)

三菱東京UFJ銀行
三菱UFJ投信のeMAXISシリーズを全て購入時手数料無料(ノーロード)で取り扱っています。
積立は継続購入プランという名前で実施しており、紙の通帳を止めてインターネット上で確認するEco通帳にすると毎月1,000円から積立をすることができます。(Eco通帳にしない場合は10,000円〜)
eMAXISシリーズは低コストインデックスファンドシリーズの中では最低コストというわけではありませんが十分にコストは低いレベルです。
また、3メガバンクの中で唯一低コストなバランスファンドの取扱があります。

銀行のサービス面でのメリットとしてはメインバンクプラスに入会すると資産残高に応じてコンビニATMの手数料が無料になったり、他行宛振込手数料が無料になったりといった銀行ならではのサービスもあります。(12月に改定があります)

国内株式    eMAXIS TOPIXインデックス(信託報酬0.42%)
        eMAXIS 日経225インデックス(信託報酬0.42%)
先進国株式   eMAXIS 先進国株式インデックス(信託報酬0.63%)
新興国株式   eMAXIS 新興国株式インデックス(信託報酬0.63%)
海外株式    eMAXIS 全世界株式インデックス(信託報酬0.63%)

国内債券    eMAXIS 国内債券インデックス(信託報酬0.42%)
先進国債券   eMAXIS 先進国債券インデックス(信託報酬0.63%)
新興国債券   eMAXIS 新興国債券インデックス(信託報酬0.63%)

国内不動産   eMAXIS 国内リートインデックス(信託報酬0.42%)
先進国不動産  eMAXIS 先進国リートインデックス(信託報酬0.63%)

バランス    eMAXIS バランス(8資産均等型)(信託報酬0.525%)
        eMAXIS バランス(波乗り型)(信託報酬0.525%)

積立      1,000円〜 ※Eco通帳利用時

NISA      申込時に500円、初回購入時に1,500円プレゼント

三井住友銀行
三井住友トラスト・アセット・マネジメントのSMTインデックスファンドシリーズと三井住友アセットマネジメントの低コストインデックスファンドを購入時手数料無料(ノーロード)で取り扱っています
積立は投信自動積立という名前で2013年9月14日現在で20本のファンドが1,000円から積立をすることができます。以下にあげたノーロードの低コストインデックスファンドは全て積立に対応しています。

国内株式    国内株式指数ファンド(TOPIX)(信託報酬0.42%)
先進国株式   外国株式指数ファンド(信託報酬0.525%)
        SMTAMダウジョーンズ インデックスファンド(信託報酬0.7245%)
        欧州株式指数ファンド(信託報酬0.693%)
        香港ハンセン指数ファンド(信託報酬0.819%)
新興国株式   SMT 新興国株式インデックス・オープン(信託報酬0.63%)
海外株式    三井住友・バンガード海外株式ファンド(信託報酬1.05%程度)

国内債券    SMT 国内債券インデックス・オープン(信託報酬0.3885%)
先進国債券   SMT グローバル債券インデックス・オープン(信託報酬0.525%)
新興国債券   SMT 新興国債券インデックス・オープン(信託報酬0.63%)

国内不動産   SMT J-REITインデックス・オープン(信託報酬0.42%)
先進国不動産  SMT グローバルREITインデックス・オープン(信託報酬0.5775%)

バランス    ETFバランス・ファンド(信託報酬0.9966375%)※資産配分可変型

積立      1,000円〜 ※インターネット・モバイル専用ファンドのみ

NISA       2,000円プレゼント or 住民票取得代行サービス

みずほ銀行
唯一低コストインデックスファンドの販売から目を逸らしてきたみずほ銀行もNISAに向けてみずほアセットマネジメントが始めたi-mizuhoシリーズを取り扱うようになりました。
i-mizuhoシリーズは為替ヘッジの有り/無しや地域別のインデックス、コモディティインデックスなど22本ものシリーズですので、こだわりを持って自分の好きなポートフォリオを組み合わせることもできます。
積立についてもみずほ積立投信という名前で取扱があります。ただし、他の2行と違って1万円からの購入になります。i-mizuhoシリーズがいい出来だけになんとか最低購入金額の見直しもお願いしたいとことです。

銀行のサービス面でのメリットとしてはみずほマイレージクラブに入会すると資産残高に応じてコンビニATMの手数料が無料になったり、他行宛振込手数料が無料になったりといった銀行ならではのサービスもあります。残高50万円でコンビニATM利用料無料+他行宛振込手数料が月3回まで無料になるのは自分も便利に使わせてもらってます。

国内株式    i-mizuho国内株式インデックス(信託報酬0.399%程度)
先進国株式   i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジなし(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuho米国株式インデックス(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuho欧州株式インデックス(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuhoオーストラリア株式インデックス(信託報酬0.5985%程度)
新興国株式   i-mizuho新興国株式インデックス(信託報酬0.609%程度)
        i-mizuho東南アジア株式インデックス(信託報酬0.6615%程度)
        i-mizuho中国株式インデックス(信託報酬0.609%程度)

国内債券    i-mizuho国内債券インデックス(信託報酬0.399%程度)
先進国債券   i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuho先進国インフレ連動債券インデックス(信託報酬0.6195%程度)
        i-mizuhoオーストラリア債券インデックス(信託報酬0.5985%程度)
        i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.92%程度)
        i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジなし)(信託報酬0.92%程度)
新興国債券   i-mizuho新興国債券インデックス(信託報酬0.63%程度)

国内不動産   i-mizuho国内リートインデックス(信託報酬0.4095%程度)
先進国不動産  i-mizuho先進国リートインデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.6195%程度)
        i-mizuho先進国リートインデックス(為替ヘッジなし)(信託報酬0.6195%程度)

コモディティ  i-mizuhoコモディティインデックス(信託報酬1.17%程度)
        i-mizuhoゴールドインデックス(信託報酬0.67%程度)

積立      10,000円〜

NISA       1,000円プレゼント or 住民票取得代行
        コンビニATM時間外手数料、振込手数料などを2014年2月2日まで無料など

コメント

_ (未記入) ― 2013年09月15日 16:59

素晴らしい考察で参考になりました。妻のメインバンクは三菱東京UFJ銀行なので検討すべきですね。私は、みずほ銀行なので「1万円から・・」は積立にはネックと言わざるを得ません。またみずほには、上顧客以外は見下し「顧客第一主義」という基本姿勢が欠けている経験を何度かしているので、企業体としての最大の問題をクリアするのが先決と言う気がします。

_ コツコツ麻酔科医 ― 2013年09月15日 22:14

こんにちは。

自分のブログで記事を引用させてもらったのですが、トラックバックできてないようなのでこちらでご報告させていただきます。

今後ともよろしくお願いします。

_ m@ ― 2013年09月17日 23:55

>名無しさん
ありがとうございます。この先、どんな新商品が出るかわかりませんが当面は今のメガバンクが取り扱っている商品でインデックス投資に関しては大きな差は出ないのではないかと思います。
個人的にメガバンク3行には個人に対しては顧客第一主義を感じることはないので五十歩百歩だと思いますが・・・

>コツコツ麻酔科医さん
アサブロ、前に使っていたブログ運営元が閉鎖を発表したので取り急ぎ引っ越したんですがシステム的に
イマイチなんですよね。
引用いただきありがとうございました。

_ 矢向 ― 2013年09月21日 01:49

いい記事ですね。後は、銀行のネットでの買い付けや売却のしやすさがわかればと言ったところですね。
もう、低コストのファンドをかいつけるだけであれば、都銀で問題ない時代がきていたとは知りませんでした。今始める人は、ネット証券の操作性に慣れる時間がいらないとは、、、、。

_ m@ ― 2013年09月22日 22:18

>矢向さん
三菱東京UFJ銀行は投信の一般口座を開いているのですが(以前、メインバンクプラスのステージを上げるために投信積立やってました)ネット証券と比較してお世辞にも使いやすいインターフェイスとは言えないまでも買いたい商品がインデックスファンドなのであればメガバンクでも十分かなと思います。
証券会社に口座を開くのに心理的な壁がない人はネット証券に口座を開いた方が投資用資金とそれ以外の資金という区別ができるという点でもいいと思いますが。

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