ファンド定点観測 2013年8月:ひふみ投信 ― 2013年09月16日
レオス・キャピタルワークスが運用するひふみ投信の8月を振り返ります。
参考資料はひふみのあゆみ 2013年9月3日号です。
また、9月3日(火)に開催されたひふみアカデミーにも参加したのでそちらの内容も。(動画はこちら)
■ 8月の運用と今後の見通し(ひふみアカデミーより)
前半は決算発表を見ながらの相場、後半は市場参加者も減って夏枯れ相場となりました。そんな中でもリスク要因としてシリア問題や新興国が注目されていました。
8月のひふみ投信を振り返るとずっとTOPIXに劣後していたものの、最後の最後に相場が下がった中でちょっとだけ上回る事ができました。これはいかにもひふみ投信らしい値動きでじりじりとしたあまり動きのない相場の中を得意としています。比較対象としてTOPIXを出しているのはあくまでも相対的に比較している対象であって、実務的にまずはTOPIXに勝たないことには他のライバルファンドにも勝つことができない事から比較をしています。
ひふみ投信のポートフォリオは金融関連を売却して小型株へシフトしています。
9月は5日〜6のG20で方向性が出てくるだろうというのと7日の2020年オリンピック開催地発表、22日のドイツ総選挙が主な注目イベントです。オリンピックに関しては東京に決まった場合に備えて少しポートフォリオに関連する銘柄を入れています。
消費税増税について小売各社でインパクトが予想されていますが、ほぼ実施するという方向で織り込んでいるのではないでしょうか?消費への影響の対策として経団連へベースアップを促したり設備投資に対する減税をするのでは。工場には更新が必要な機械がたまっている状況なので設備投資減税が実施されたら一気に買い替え需要が見込めると考えています。
中国のリスクに関しては最悪期は脱したと考えているけれども余談は許さない状態と見ています。
■ レオス運用部インタビュー
今月のひふみアカデミーの司会はシニアアナリストの八尾さんでした。
運用部のメンバーにアルバイトの学生がインタビューするというレオス運用部インタビューでも八尾さんへのインタビューが取り上げられています。どんな人が運用に携わっているのかよくわかるインタビュー記事です。
■ 五月さん(片山さん)インタビュー
五月こと片山さんがレオスに入社した経緯についてZaiオンラインでインタビュー記事が掲載されました。
最初の2回が藤野さんへのインタビュー、後半2回が五月さんへのインタビューです。
■ 第二回レオスの社会科見学(牛丼対決)
吉野家、松屋、すき家の3店舗でそれぞれ牛丼を食べた後にアナリストさんと一緒に財務、株価分析を行うというイベントが開催されました。当ブログでもレポートを書きましたが、レオス公式でもレポートされています。
■ ひふみ投信の日次リスク(250日)の推移
日次の250日リスクは19.45と20%手前で落ち着きをみせています。
8月は約1.3億円の純流入でした。
■ ひふみ投信の決定係数(250日)の推移
TOPIXに対する感応度を表す決定係数は0.75程度で推移しています。
■ ひふみ投信のアクティブ・リスク(250日)の推移
TOPIXに対してどの程度関係のない値動きをしているかを表すアクティブリスクは約12%と高い水準を維持しています。
■ 2013年8月末時点での組入上位銘柄
先月と比較してサービスの比率が大きく増えました。逆に減ったのは証券・商品先物です。
■ 概要
過去1ヶ月 -1.11%
過去1年 49.01%(R&I騰落率ランキング 292位 R&I安定性ランキング 22位)
過去3年 81.74%(R&I騰落率ランキング 13位 R&I安定性ランキング 14位)
純資産総額 81.66億円
組入銘柄数 73(前月比-6)
株式比率 84.12%
現金比率 15.88%
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